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私たちマルハニチログループは、社会環境課題が刻々と変化していく中、企業として変革していくことが必要不可欠と考え、この度、企業としてのパーパス、ミッションを改めて策定しました。 パーパス:「For the Ocean, for life -海といのちの未来をつくる-」はマルハニチログループが何のために存在しているのか、その存在意義をあらわし、ミッション:「本物・安心・健康な食から広がる、人々の豊かなくらしとしあわせに貢献する」は私たちが果たしてくべき使命です。 これからも持続的にマルハニチログループが存在し、使命を果たしていくためには、気候変動問題、天然水産資源の枯渇、世界的な食糧危機や人権侵害などの社会環境課題の中で特に重要なものをマルハニチログループのマテリアリティと特定し、リスクを低減するための施策を講じ、機会を価値としてステークホルダーの皆様に提供していくことが必要だと考えています。

2025年度からの新中期経営計画策定にあたり、2021年度に特定したマテリアリティの見直しを行いました。社内従業員および社外ステークホルダーに対して見直しの必要性についてアンケートを実施しましたが、結果としてマテリアリティとしての変更はなく、9つの項目全てを、継続して当社グループのマテリアリティとして認識しています。 一方でマテリアリティに付随したKGI(2030年のありたい姿)や主なKPIについては、前中期経営計画での進捗状況をふまえて、一部変更を行いました。 例えば、当社グループ事業におけるリスク低減において特に重要なマテリアリティである「生物多様性と生態系の保全」については、“2027年までに一部魚種での電子トレーサビリティ方法の確立・運用開始”、を新たにKPIとして設定し、既存課題にDX推進を活用して取り組んでいく目標を新たに追加しました。 また大きなリスクにもなり得るマテリアリティである「持続可能なサプライチェーンの構築」については、新たなKPIとして“2027年までにCSR監査方法の確立と運用”、“IUU漁業由来水産物の調達回避方法の確立とロビー活動推進”を追加しました。IUU漁業由来水産物の調達回避は大きな課題である一方、一社の努力だけでは限界があるため、業界をけん引する立場で、ステークホルダーのみなさまとの共創により改善を図ってまいります。

リスク低減に加えて、お客さまへ価値を提供していくための機会として、マルハニチログループの強みは、「持続的なたんぱく質の提供」と「健康価値の創造」だと考えています。 持続可能性と健康価値に関する当社の独自基準を設定し、その基準を満たす製品売上比率を2030年のKPIとして新たに掲げています。これらの取組みを全社一丸で進めることで、お客さまへ価値の提供、課題解決に努めてまいります。

マルハニチログループは、創業以来、海と自然の恵みを受けてきました。 私たちは「For the ocean, for life ―海といのちの未来をつくるー」というパーパスのもと、地球全体の健康に寄与する「食」を世界に提供し、豊かな自然環境を次世代へ継承することを使命と考えています。 食のソリューションカンパニーとしてのマルハニチログループの未来にご期待ください。

2025年3月24日
マルハニチロ株式会社
代表取締役社長
池見 賢

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