基本的な考え方

海洋プラスチック流出による環境汚染は世界的な重要課題で、海に深く関わっているマルハニチログループにとっても同様に重要な課題と捉えています。より効果的な活動とすべく、業界団体、関係NGOなどと協力しながら、海洋プラスチック問題への対応を推進していきます。

2030年のありたい姿(KGI)と達成目標(KPI)

マテリアリティ 海洋プラスチック問題への対応
KGI(2030年のありたい姿) 自社を含むサプライチェーン上で海洋へのプラスチック排出ゼロを実践している
KPI 漁具管理ガイドラインの策定と
運用率(グループ全体)
海岸クリーンアップへの従業員
参加率(国内グループ)
ターゲット 目標年 2024 2030
目標値 100% 30%以上
2022年度
進捗
進捗結果と
コメント
漁具管理ガイドライン案の策定・試験運用準備 クリーンアップへの従業員参加率7.9%
自己評価 ★★★☆☆ ★★★★☆
責任部署 マルハニチロ(株)経営企画部
サステナビリティ推進グループ

責任者メッセージ

マルハニチロ(株) 経営企画部
サステナビリティ推進グループ
グループ長
佐藤 雄介

”海洋プラスチック問題への対応”は他企業ではあまり見られない、当社グループの特徴的なマテリアリティです。
プラスチック使用量の削減もマテリアリティ”循環型社会実現への貢献”の取組み・KPIに含めていますが、中期経営計画のマテリアリティ見直しプロセスの従業員アンケートで2番目に関心が高かった社会課題であったこと、当社グループが海に深くかかわる企業であることから、”海洋プラスチック問題への対応”を独立したマテリアリティとして設定しました。
取組みは、海洋プラスチックを排出しない活動(漁具の管理)と排出したものを少しでも回収する活動(クリーンアップ活動)に分けられます。前者は当社グループを含むサプライチェーン上へ、後者は当社グループの取組みを見て、社会全体に広がっていくことを目標に推進していきます。

マルハニチロの取組み

クリーンアップ活動“Make Sea Happy!”の実施

マルハニチログループでは、全国各地でクリーンアップ活動を実施しています。近年、海洋プラスチック問題が大きな環境問題となり、より効果的な活動とすべく、2019年度より新たに"Make Sea Happy!"という活動名称で、クリーンアップ活動を実施しています。2022年度の"Make Sea Happy!"は活動開催回数16回、参加人数780名(一般の方を含む)でした。

"Make Sea Happy!"の目的

“Make Sea Happy!”は「海洋プラスチック問題に対応するクリーンアップ活動」と定義づけており、拾ったごみをそのまま捨てずに、ごみの種類を集計して記録を残すことが大きな特徴です。拾ったごみの情報はNGO 団体"Ocean Conservancy" などに提出し、世界各地で実施されているクリーンアップ活動のデータと一緒に、ごみ調査データとして活用されています。1回1回に拾えるごみの量は限られていますが、参加者数の増加や、提出したごみの情報の活用を通じて、海洋プラスチック問題に関心を持つ人々の輪を広げることが、"Make Sea Happy!"の目的です。

Trash Free Seas: Cleanup Reports - Ocean Conservancy

“Make Sea Happy!”活動の様子

日本サーフィン連盟(NSA)大会でのクリーンアップ活動“Make Sea Happy!”の実施

クリーンアップ活動“Make Sea Happy!”の活動を社外にも広げる取組みとして、2022年より、日本サーフィン連盟(NSA)のジュニアオープンサーフィン選手権大会会場と、全日本サーフィン選手権大会会場で、クリーンアップ活動“Make Sea Happy!”を実施しています。大会に参加した選手やその関係者を中心に、多くの方にご参加いただいています。

漁具の紛失記録のテスト運用開始

マルハニチログループでは2024年の漁具ガイドラインの策定をめざし、漁船運行中に紛失した漁具を記録する、漁具の紛失記録のテスト運用を大洋エーアンドエフ(株)で開始しました。今後は記録方法などを検討し、グループ全体での運用開始する予定です。

漁具紛失記録(テスト運用版)

その他の取組み

業界初「漁網to漁網リサイクル」の取り組みについて
CASE:海面養殖で使用するブイ強度の強化

ページ上部へ