基本的な考え方

これまでも豊かな自然の恵みを受けて事業を営んできたマルハニチログループは、地球環境と共存したビジネスモデルを構築することが、企業としての持続的成長のために不可欠であると考えています。
「地球温暖化対策」「循環型社会の構築」「海洋資源の保全」の3つの重点課題を柱に、「環境価値」の創造に努めます。

環境方針

地球では今、世界人口の急激な増加を背景に、地球温暖化、資源の枯渇、生態系の破壊などが深刻化しており、将来にわたって人と多様な動植物がともに生き、自然の生産力を維持し続けていくことが困難な状況になってきています。

このような背景のなか、マルハニチログループでは「食」という人間の営みの根幹を今後も支え続けるために、環境に対してどのような配慮が必要なのかを検討し、マルハニチログループビジョンを具体的な方針に落とし込んだ「マルハニチログループ環境方針」を制定し、グループ全体で環境経営に取り組んでいます。環境方針は、下記「基本方針」と「行動指針」で構成され、ウェブサイトやイントラネット、従業員教育等を通じて、グループ全従業員への周知徹底を図っています。

基本方針

マルハニチログループは、人々の豊かなくらしとしあわせに貢献するために、グローバルな事業活動における地球環境への負荷の軽減に努め、持続可能な社会の実現に取り組んでいきます。

行動指針

  1. 持続可能な資源を有効に使用するとともに、環境負荷の極小化、気候変動の緩和に努めます。
  2. 生物多様性に配慮し、環境保全活動に積極的に取り組みます。
  3. 環境に配慮した製品・サービスを提供します。
  4. 環境マネジメントシステムを効果的に運用し、環境パフォーマンス向上のため、継続的改善を図ります。
  5. 環境関連の法規制を遵守します。
  6. 環境経営に関わる企業情報を適切に開示し、社会とのコミュニケーションを図ります。

サプライチェーン全体での事業活動と環境負荷の全体像

マルハニチログループでは、水産物をコアとする「調達・流通」「生産・加工」「保管・物流」の一貫したバリューチェーンの中で、環境に対してもさまざまな影響を与えていると考えています。それらの影響を緩和しつつ、事業活動を展開していけるよう、サステナビリティ中期経営計画 (2018~2021年度)を軸に取組みを推進しています。

サプライチェーン全体での事業活動と環境負荷の全体像

◆サプライチェーン排出量の定義
【SCOPE1】事業者自らによる温室効果ガス直接排出
【SCOPE2】他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
【SCOPE3】SCOPE1、2を除く、原料調達から生産、販売、廃棄までにおける間接排出

◆データの算出方法
・集計対象範囲:マルハニチロ(株)、および国内関係会社42社 計43社
・集計対象期間:2019年4月1日~2020年3月31日

マネジメント体制

マルハニチログループでは、2018年度に新設した「サステナビリティ推進委員会」でグループ環境経営全般の企画立案や目標設定、およびグループ各社の活動を評価するとともに、各グループ会社には環境責任者・環境担当者を配置し、各社の事業特性に合わせた活動に取り組んでいます。
特に、2019年度に開催したサステナビリティ推進委員会では、漁具管理ルールの設置や海岸清掃活動への参加など、昨今、国際的な課題となっている海洋プラスチック問題に関する議論を行いました。

また、毎年年度初めに環境責任者・環境担当者会議を開催し、環境責任者・環境担当者の役割、環境経営に関わる規程類、環境法令遵守体制などについて情報共有・周知を図っています。

マルハニチログループ環境経営マネジメント体制図

マネジメント状況

ISO14001の認証取得状況

マルハニチログループでは、国内外生産工場において環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」の認証を取得しています。2020年4月現在、国内外生産拠点を中心に、8企業でISO14001認証を取得しています。

マルハニチログループISO14001取得企業一覧(2020年4月1日時点)

企業名 事業場
マルハニチロ株式会社 本社(生産管理部)、化成バイオ事業部 生産グループ(森、宇都宮)、夕張工場、新石巻工場、大江工場、白鷹工場、群馬工場、宇都宮工場、広島工場、下関工場
株式会社マルハニチロ山形
株式会社マルハニチロ九州
ニチロ畜産株式会社 本社、札幌工場、名寄工場、十勝工場、発寒物流センター
株式会社ヤヨイサンフーズ 生産本部、清水工場、九州工場、長岡工場、気仙沼松川工場
株式会社マルハニチロ北日本 生産管理部、富良野工場、釧路工場、森工場、青森工場
浙江興業集団有限公司
Southeast Asian Packaging & Canning Ltd.

環境法令の遵守

主要環境法令の解説書

マルハニチログループでは、水質汚濁、大気汚染、土壌汚染、悪臭、騒音、振動、エネルギー消費、廃棄物処理などを規制するためのさまざまな法令について把握しており、特にISO14001を取得している工場では、各工場に適用される環境法令を一覧表形式で整理し、年1回以上、担当者が遵守状況を確認しています。

またグループ各社では、主要な環境法令に関してまとめた「主要環境関連法令の解説書」を用いて、担当者が法令の遵守状況を自己チェックしています。

環境監査

ISO14001を取得しているマルハニチログループの各工場では、工場ごとに内部監査員を選任し、内部監査を定期的に実施しています。

また、複数の工場を有するマルハニチロ(株)ならびに(株)マルハニチロ北日本、(株)ヤヨイサンフーズでは、各社の工場間で相互内部監査を実施しています。この監査により、より客観的な視点での監査が可能になるほか、監査スキルの向上や環境に関する工場間の情報交換促進などの効果を上げています。

2019年度は、内部監査に加え、マルハニチロ(株)の監査部による環境法令遵守状況を含む監査部監査を実施しました。

また、マルハニチログループでは、工場から排出される排水の法令基準からの逸脱、保管されている薬品・油の漏洩、廃棄物の不適切処理をリスクととらえ、管理体制の強化を図っています。そこで、マルハニチロ(株)の経営企画部は、2016年度より、各企業の環境法令の遵守状況をより詳細に確認するための環境監査を実施しており、2019年度は36部署・拠点の監査を実施しました。

マルハニチログループ環境監査一覧

監査名 対象企業 実施内容
ISO14001
内部監査
ISO14001取得企業 環境経営の国際規格であるISO14001の要求事項をもとに、自社内で監査チームを編成して、環境マネジメントシステムの自己チェックを実施
ISO14001
相互内部監査
ISO14001取得企業
(マルハニチロ(株)、
マルハニチロ北日本、
ヤヨイサンフーズ)
ISO14001の内部監査において、被監査工場以外の工場から監査員を派遣。被監査工場の従業員では気付かない指摘・留意事項の洗い出しが目的
ISO14001
外部監査
ISO14001取得企業 ISO14001にもとづいて認証機関が行う「マネジメントシステム審査」を実施
監査部監査 マルハニチログループ全企業 マルハニチロ(株)監査部が、グループ企業に対して環境法令の遵守状況を含む監査を実施
環境監査 マルハニチログループ全企業 マルハニチロ(株)経営企画部が、グループ企業に対して環境法令の遵守状況を確認

CASE:グリーン経営認証の取得((株)マルハニチロ物流)

(株)マルハニチロ物流では、ISO14001に代えて、運輸事業者向けの環境マネジメントシステムである「グリーン経営認証」の取得を2010年度から推進し、主要センターすべてで継続して取得をしています。公益財団法人「交通エコロジーモビリティ財団」が認証機関となって推進するこの制度は、同財団と国土交通省がISO14001にもとづき作成したグリーン経営推進マニュアルにのっとり、事業者自らが省エネ等の目標を設定して環境改善活動に取り組み、認証機関による審査を受ける制度となっています。引き続き、同マネジメントシステムの定着化を進めるべく、従業員へのシステム説明(教育)、“グリーン経営認証啓発ポスター”の掲示などの活動にも取り組んでいます。

グリーン経営認証
グリーン経営認証監査の様子

環境教育

マルハニチログループでは、従業員一人ひとりの環境への意識を高め積極的な行動を促すために、研修やグループ内啓発活動に力を入れており、従業員を対象とした環境法令の説明会を定期的に開催しています。2019年度は、グループ内の廃棄物処理の実務担当者に向けた法令説明会を開催しました。2020年度も、グループ内の廃棄物処理の実務担当者に向けた法令説明会を計画しています。

2019年度に開催した環境法令説明会

(単位:名)
説明会名 受講者
廃棄物処理法説明会(基礎編) 79
廃棄物処理法説明会(応用編) 33
廃棄物処理法説明会(現地確認編) 21

また、グループ役職員との情報共有ツールであるイントラネットを通じて、グループ内外の環境関連の情報を提供しています。サステナビリティに関する情報を「サステナブル通信」にまとめ定期的に発信しており、従業員の環境に対する意識向上を図っています。

サステナブル通信
サステナブル通信
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