基本的な考え方

マルハニチログループは、「企業は何よりも人にある」という社訓のもと、人の成長が企業の成長に大きく寄与すると考えています。従業員一人ひとりが強みを生かし、主体性を発揮することで、挑戦しやすい機会を提供していきます。

マネジメント体制

社長以下管掌役員、人事部長が、経営戦略を実現するための人財の在り方や要員についての議論を定期的に実施しています。また人事部内でも複数の課にまたがり連携を取るとともに、タレントマネジメントや研修管理システム(LMS)を用いて、人財に関する情報の蓄積と活用をしています。

2030年のありたい姿(KGI)と達成目標(KPI)

新中期経営戦略「海といのちの未来をつくる MNV 2024」の策定に伴い、2022年3月28日付で新たな9つの重要課題(マテリアリティ)に見直し、各マテリアリティについて2030年のありたい姿(KGI)と達成目標(KPI)を策定しました。2022年度からは策定した目標に取り組み、2030年のありたい姿をめざしていきます。

マテリアリティ 多様な人財が安心して活躍できる職場環境の構築
KGI(2030年のありたい姿) 多様性が尊重された、従業員が安心して活躍できる職場環境が構築できている
KPI 採用比率女性50%維持による女性従業員比(MN) 取締役会女性比率(MN) 女性管理職比率(MN) マルハニチロ人財育成プログラム確立と2030年度目標の設定(MN) 従業員エンゲージメント評価方法確立と2030年度目標の設定(MN)
ターゲット 目標年 2030 2030 2030 2024 2024
目標値 35%以上 30%以上 15%以上
2022年度
進捗
進捗結果と
コメント
2023年度の男女採用比率48:52 全取締役・監査役に占める女性比率15.4% 2023年4月の女性管理職比率5.5%から7.0%に向上 グローバル人財育成プログラム等各種育成プログラムを確立 従業員エンゲージメント方法をマルハニチロ(株)で確立、グループに展開
自己評価 ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆
責任部署 マルハニチロ(株)人事部

※MN=マルハニチロ(株)

責任者メッセージ

マルハニチロ(株) 人事部 部長
阿部 暁

人事部は「人財への積極的な投資」として、中期計画に3つの取組テーマ「人的資本の増強」「人財の育成」「人財の見える化と活用」を掲げており、2024年度末までには、次期中計の達成に必要な人財を輩出する仕組みの礎を構築し、2025年4月には経営戦略に応じた人財の採用・配置・育成が可能となる体制を目指します。
また、多様な人財の活躍促進、健康経営・Well-beingの推進、柔軟な働き方の実現等、個々の強みが存分に発揮できる風土の醸成に取り組みます。さらには、イノベーションやコラボレーションが生まれやすい組織文化を目指し、会社と従業員のwin-winな関係から企業価値の向上と、継続的な成長を実現させていきたいと考えます。

マルハニチロの取組み

人財の見える化と活用

2022年に人財の有効的な活用を目指して、タレントマネジメントシステムを導入しました。2023年度には、従業員のキャリア自立やリテンション、サクセッションプログラムの増強などを目指して課長級の職務定義(ジョブディスクリプション:JD)作成に取り組んでいます。
策定したJD で、社内で不足している能力の可視化に活用することを目指すとともに、リスキリング(人財育成)や重要ポジション選定、サクセッションプログラムのリニューアルを実施します。キャリア自立やリテンションに繋がる施策は2024年度中に策定する予定であり、今後も継続して人財育成に注力していきます。

経営リーダー人財育成

ビジネス環境が目まぐるしく変化し、グローバル化や技術革新が進む中、より高く広い視座を持ち経営や事業を担う中核人財を中長期的に生み出していくことが必須となっています。そこでマルハニチロ(株)では、次世代経営リーダー、グローバル人財などの育成を意欲的に進めています。特に次世代の経営リーダーについては、幅広い層や部署からその資質を持つ「人財」を発掘し、マルハニチロ(株)共有の経営人財候補として計画的に育成するプログラムを2018年度より開始し、経営リーダーを養成することを目的とした研修などを実施しています。

【2022年度実績】次世代経営リーダー養成を目的とした外部派遣研修を実施。
派遣人数計26名(管理職層:15名、課長代理以下:11名)、総費用:11百万円、総学習時間:927時間。

サステナブル戦略(マテリアリティ)に貢献する人財の育成・確保

「生物多様性と生態系の保全」は、ブランドステートメント、現中期経営計画の3つの価値最大化とも合致しており、生物多様性と生態系を適切に保全し、持続的な利用を図っていくことが、当社の競争力をさらに強化する重要な取り組みであると考えています。
このような背景から、水産資源の保全や水産業界の未来に対する人財戦略として、国際的な漁業・養殖認証規格制度や、国内外の水産行政等に精通した人財の育成・確保を積極的に進めていきます。

グローバル人財育成

近年、先進国を中心に少子高齢化が進み、日本では生産年齢人口の減少に加え、昨今の人財の流動化の加速によって、企業価値創造に寄与する人財の確保が課題となっています。企業価値の最大化に向けた経営戦略の一環として、グループ全体での海外市場への展開拡大や資源アクセスの強化を重点テーマし、通常の階層別の研修に加え、企業競争力に直結する特定のスキルを有する人財やグローバル市場で活躍する人財の育成に取り組んでいます。

その一環として、マルハニチロ(株)では、「グローバル人財育成プログラム」を2018年度からリニューアルして毎年運営・推進しています。参加者の選抜は自己申告による応募(入社 2 年⽬以上、35歳以下の総合職社員)とし、TOEIC、TSST(英語のスピーキングテスト)の結果を基に決定しており、2022年度は新たに19名が参加登録、前年度からの継続者含め合計58名が在籍しています。

研修プログラムの内容は「異文化対応」「リーダーシップ」「マネジメント」「レジリエンス」などの必須研修と、「グローバスワークセミナー」「海外トレーニー制度」などの当社独自の選択研修で構成され、修了認定を得るためには、育成期間の3年半以内に「必須研修の受講」「TOEICやTSSTの社内基準クリア」など4つの基準、および経営者に対する最終プレゼンをクリアする必要があります。

このように、語学スキル向上の他、異文化対応マネジメントやグローバル市場でのプレゼンテーション、ネゴシエーションなどのスキルを学んだ人財のプール作りを土台としながら、その中から計画的に海外現地法人の管理や事業運営の中核を担わせて経験を積ませることにより、海外で当社のガバナンスを利かすことができる経営人財を育成しています。

【2022年度実績】グローバル人財育成プログラム修了認定者:累計9名

キャリア開発支援

マルハニチログループでは、職場での行動変容を促す研修の再設計、本人の異動希望調査をもとにした主体的なキャリア形成支援など、さまざまな仕組み・仕掛けを成長機会としてつくり、実効性のある施策に取り組んでいます。役割等級に対応した能力開発体系にもとづき、階層別研修、選択研修、自己啓発研修を通じて、個人の能力を相乗的に高め、補完的なキャリア開発を図っています。

2023年度 教育体系図
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