基本的な考え方

海洋プラスチック流出による環境汚染は世界的な重要課題で、海に深く関わっているマルハニチログループにとっても同様に重要な課題と捉えています。より効果的な活動とすべく、業界団体、関係NGOなどと協力しながら、海洋プラスチック問題への対応を推進していきます。

2030年のありたい姿(KGI)と達成目標(KPI)

前中期経営計画(2022年度~2024年度)結果

マテリアリティ 海洋プラスチック問題への対応
KGI(2030年のありたい姿) 自社を含むサプライチェーン上で海洋へのプラスチック排出ゼロを実践している
KPI 漁具管理ガイドラインの策定と 海岸クリーンアップへの従業員
運用率(グループ全体) 参加率(国内グループ)
ターゲット 目標年 2024 2030
目標値 100% 30%以上
前中期経営計画の自己評価と課題 進捗結果コメント グループ漁具管理ガイドライン策定と運用、漁具紛失記録活用 クリーンアップへの従業員参加率28.2%
自己評価※ ★★★☆☆ ★★★★☆
責任部署 マルハニチロ(株)サステナビリティ戦略部(旧経営企画部 サステナビリティ推進グループ)

※★★★★★︓2030年度KPI達成済み、★★★★☆︓2030年度のKPI達成に向けて先⾏して進捗
★★★☆☆︓2024年度KPI達成済み或いは2030年度KPI達成に向けて計画通り進捗、★★☆☆☆︓KPI達成に向けて遅れ気味


中期経営計画(2025年度~2027年度)KGI・KPI

マテリアリティ 海洋プラスチック問題への対応
KGI(2030年のありたい姿) 自社を含むサプライチェーン上で海洋へのプラスチック排出ゼロを実践している
KPI サプライヤー向け漁具管理ガイドライン策定・運用啓発 社外ステークホルダーとのクリーンアップ活動の実施(国内グループ)
ターゲット 2027年度目標  サプライヤー向けガイドライン策定・運用啓発
2030年度目標 33回以上/年
責任部署 マルハニチロ(株)サステナビリティ戦略部(旧経営企画部 サステナビリティ推進グループ)

マルハニチロの取組み

クリーンアップ活動“Make Sea Happy!”の実施

マルハニチログループでは、全国各地でクリーンアップ活動を実施しています。近年、海洋プラスチック問題が大きな環境問題となり、より効果的な活動とすべく、2019年度より新たに"Make Sea Happy!"という活動名称で、クリーンアップ活動を実施しています。2024年度の"Make Sea Happy!"は全国各地の拠点で合計69回、参加従業員数は1,697名で、クリーンアップ活動への従業員参加率は28.2%でした。2030年度の目標数値である従業員参加率30%に限りなく近い達成度となり、グループ内での"Make Sea Happy!"は十分に浸透したと考えられるため、今後は社外にも本活動を広めるべく、KPIを社外ステークホルダーとのクリーンアップ活動の実施回数とし、活動を推進していきます。

"Make Sea Happy!"の目的

“Make Sea Happy!”は「海洋プラスチック問題に対応するクリーンアップ活動」と定義づけており、拾ったごみをそのまま捨てずに、ごみの種類を集計して記録を残すことが大きな特徴です。拾ったごみの情報はNGO 団体"Ocean Conservancy" などに提出し、世界各地で実施されているクリーンアップ活動のデータと一緒に、ごみ調査データとして活用されています。1回1回に拾えるごみの量は限られていますが、参加者数の増加や、提出したごみの情報の活用を通じて、海洋プラスチック問題に関心を持つ人々の輪を広げることが、"Make Sea Happy!"の目的です。

Trash Free Seas: Cleanup Reports - Ocean Conservancy

“Make Sea Happy!”活動の様子
“Make Sea Happy!”活動の様子
“Make Sea Happy!”活動の様子
“Make Sea Happy!”活動の様子
“Make Sea Happy!”活動の様子
“Make Sea Happy!”活動の様子
“Make Sea Happy!”活動の様子
“Make Sea Happy!”活動の様子
“Make Sea Happy!”活動の様子

“Make Sea Happy!”活動の様子

日本サーフィン連盟(NSA)大会でのクリーンアップ活動“Make Sea Happy!”の実施

クリーンアップ活動“Make Sea Happy!”の活動を社外にも広げる取組みとして、2022年度より、日本サーフィン連盟(NSA)主催のサーフィン選手権大会にて、クリーンアップ活動”Make Sea Happy!"を実施しています。2024年度は、全日本級別サーフィン選手権大会と全日本サーフィン選手権大会の2つの大会にて、会場となる海岸のクリーンアップ活動を2日間にわたり実施しました。大会に参加した選手やその関係者を中心に、延べ285名の方にご参加いただきました。

第41回全日本級別サーフィン選手権大会(2024)会場での活動
第58回全日本サーフィン選手権大会(2024)会場での活動

漁具管理ガイドラインの拡大運用に向けて

マルハニチログループ漁具(漁業・養殖)管理ガイドラインを策定、運用し、漁具紛失記録表にて管理しています。グループ内への浸透を徹底させるとともに、次のステップとして、サプライチェーンへの拡大運用を検討していきます。

マルハニチログループ漁具(漁業・養殖)管理ガイドラインは・Best Practice Framework for the Management of Fishing Gear / Aquaculture Gear issued by Global Ghost Gear Initiative を参考に作成しました。 Global Ghost Gear Initiative

漁具紛失記録(漁船)
漁具紛失記録(養殖場)

その他の取組み

循環型漁業を目指す「漁網to漁網リサイクル」への廃棄漁網由来資源の活用による取り組み拡大について
CASE:海面養殖で使用するブイ強度の強化

CASE:生分解性プラスチックバッグ

ニチモウ株式会社(東京都品川区)様のご協力のもと、生分解性プラスチック*を用いたエコバッグをノベルティグッズとして製作しました。
特徴としては地球にやさしい素材(自然界で分解される生分解性プラスチック)で製作しており、万が一海に流出された場合は海底にいる微生物によって分解され自然界へ循環されます。今後、フロートやロープなど漁業の現場で使用されていくサステナブルな新素材となります。

*生分解性プラスチック:自然界に存在する微生物の働きで分子レベルにまで分解し、最終的には水と二酸化炭素として自然界へと循環していくプラスチックのことをいいます。

生分解性プラスチックを用いたエコバッグ
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