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【関沢がつくった養魚池】
・茨城県那珂郡青柳村
・東京内藤新宿勧農局試験場(現新宿御苑)
・埼玉県大里郡押切村(江南村)
・埼玉県新座郡白子村(和光市)
・神奈川県柚木村(現東京都青梅市)
【関沢がサケ稚魚を放流した河川】
・埼玉県大里郡押切村(江南村)のサケ稚魚12000尾→那珂川支流の荒川に放流
・東京内藤新宿勧農局試験場(現新宿御苑)のサケ稚魚2500尾→玉川(多摩川)に放流
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受精卵は3週間ほどで発眼(卵膜を通して眼の所在が明らかになること)し、輸送可能となったところで、マス卵は神奈川県柚木村(現東京都青梅市)の養魚池へ輸送。サケ卵は柚木村、埼玉県大里郡押切村(江南村)、埼玉県新座郡白子村(現和光市)、東京内藤新宿勧農局試験場(現新宿御苑)、神奈川県田名村、愛知県宮田村のほか、アメリカにも10,000粒が送られました。
そして、4月末、埼玉県大里郡押切村(江南村)で育った稚魚12,000尾を、那珂川支流の荒川に放流し、また東京内藤新宿勧農局試験場(現新宿御苑)で育った稚魚2,500尾を玉川(現多摩川)に放流しました。
関沢の指導で人工ふ化に成功した菊池親(きくちちかし)も、那珂川に稚魚の放流に成功したと伝えられています。
以上が、日本のさけますのふ化放流の最初です。以後、わずか6年の間にふ化事業は日本全国に普及していきました。 |