日ソ漁業協定によると、流し網の長さはブルガニーライン内では12キロメートル以下、その他の水域では15キロメートル以下、また綱と綱との間隔はブルガニーライン内では10キロメートル以上、その他の水域では8キロメートル以上と定められています。その規定を守るために操業地域を3500~4300平方カイリのサシガネ型の海区に分割してその区画の中で一船団が操業しています。
独航船は母船から50~80カイリ以内の水域でサケマスをとります。夕方から日没までに投網し、翌朝早くから網を揚げて、漁獲物を持ち帰ります。
A区域では「船別ノルマ制」といって船ごとに漁獲高を割り当てられます。魚価はベニザケ、ギンザケ、マスノスケ、シロサケ、カラフトマスの順になっているため、勢い独航船は魚価の高いベニザケ、ギンザケを優先してとってきました。
*その後、母船式サケマス漁業は、他国からの魚種別、海域別の漁獲規制が年々きびしくなり、また、漁業協力費の増加による負担もおおきくなり、昭和62年、母船式での操業は採算が合わないと見られるようになり、昭和63年の出漁を最後に終焉を迎えました。 |