ソリューションカンパニーへの変革を加速し、持続的な企業価値の最大化をめざしてまいります。

世界人口は2050年に約100億人に達すると予測され、水産資源の需要が大幅に増加すると見込まれる一方で、天然水産資源の枯渇や気候変動、世界的な食糧危機などといった課題が深刻化しています。こうした環境変化や食にかかわる社会テーマに取り組むため、私たちは「獲ったもの・つくったものを販売する」という発想だけではなく、消費者ニーズを的確に捉え、そこに当社独自の付加価値を提案し、「持続的なタンパク質の提供」と「健康価値の創造」を実現する食のソリューションカンパニーへと変革してまいります。

2025年3月に公表した新長期ビジョンでは、次の3つのアクションを掲げています。

  • 消費者起点のバリューサイクルの構築・強化
  • グローカル戦略の推進
  • 「挑戦」と「共創」の企業文化醸成

当社グループの根源的な強みである資源調達力、加工技術力、食材提供力を基盤に、マーケティング・研究開発・調達・生産から流通まで、消費者起点で付加価値を創出し、さらにグローバルにローカルニーズを捉えて成長を加速してまいります。そのためにも、これらに並行して「挑戦」と「共創」の企業文化を醸成することが何よりも大切だと考えています。

2026年3月期からスタートした3年間の新中期経営計画「For the ocean, for life 2027」では、前述の3つのアクションを推進し、

  • 営業利益 400億円
  • ROIC 5%
  • 1,400億円以上の成長投資
  • R&I格付A-格維持
  • 配当性向30%以上(累進配当)
  • PBR 1倍以上
を財務目標として掲げています。

特に資本市場での適正な評価(PBR1倍以上の実現)を重視し、ROIC経営による資本効率の向上と、戦略的なIR活動を通じて当社の価値創造や成長力を積極的に発信してまいります。

海を起点に持続可能なソリューションを生み出し、経済・社会・環境の持続的な価値を同時に高めることで、次の100年に向けた新しい成長の道を切り拓いてまいります。

今後とも、当社グループの変革への取り組みにご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

マルハニチロ株式会社
代表取締役社長
池見 賢

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