SALMON MUSEUM サーモンミュージアム

サケの学習室

  • 北海道 標津町立薫別小中学校
  • 北海道 札幌市東白石小学校
  • 標津町立薫別小中学校の環境学習
サケの学習室
北海道の子供たちは、サケについてどんな勉強をしているのだろう。

学校校内にある「さけ学習館」・・・1985年 学校敷地内に「さけ学習館」完成。地下145メートルから地下水を汲み上げ、サケのふ化・飼育活動の専用施設。本校のサケ学習の拠点となっています。

「さけ学習」30年の歴史をもつ、日本でも屈指の小学校。北海道札幌市の東白石小学校を2009年の11月に取材訪問しました。
札幌市を流れる「豊平川にサケを帰そう」という「カムバック・サーモン運動」が始まった1979年(昭和54年)頃から、東白石小学校ではこの運動に協力しはじめました。子どもたちと先生、父母の方々や関係者の皆様は、この30年間さまざまな難局を乗り越え、試行錯誤を繰り返し「さけ学習」を充実、発展させて行きました。

取材当日は、校長の佐藤先生にさけ学習の歴史や意義をお伺いし、さけ学習担当の矢留先生には「授精式」を見学させていただきました。矢留先生のお話によると、札幌のような190万人もの大都市で、誰でも簡単に川でサケの遡上が見られるのは、世界中を見回しても札幌くらいだそうです。
東白石小学校の「さけ学習」サーモン・プロジェクトの1年をご紹介します。
飼育活動 放流
1、 飼育観察日誌をつける
水温の記録、死卵・死魚の除去、その日の変化を記録します。
新1年生を迎えた春、子どもたちは豊平川にサケを流しに行きます。6年生は新1年生の手をとって、半年間自分たちで育てたサケの赤ちゃんを無事に大きくなりますように!と願いながら川へ帰します。
2、 エサやり
サケの赤ちゃんにさいのうと呼ばれる袋が無くなるころ、エサを与え始めます。サケの赤ちゃんは、水に沈んだエサを食べないので、水面に浮かせるようにまきます。
授精式 遡上観察
校内にある「さけ学習館」に集合。子どもたちが専用のカッターでメスのお腹を開き、卵を取り出します。その卵にオスの精子をかけたら「うまく授精しますように!」と、みんなでよく混ぜます。その卵を水に入れた瞬間、色がサーッと変化します。これで授精完了、命のスタートです。授精から1時間たつと、卵を少し動かすことができるので、それから数を数えます。用務員さん手作りの百マス卵計算板が大活躍です。 秋になると、5年生のサーモン・プロジェクトが始動します。サケについて勉強した子供たちは、実際に豊平川へ行き、川に上ってくるサケの様子を観察します。1年生の時、放流したサケがいっぱい戻ってきたかな?


サケとわたしたち
札幌市立東白石小学校
北海道札幌市白石区本通14丁目南6?1
(〒003-0026)
TEL.011-864-0480
FAX.011-864-5723
http://www.higashishiroishi-e.sapporo-c.ed.jp/
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