SALMON MUSEUM サーモンミュージアム

サケの学習室

  • 北海道 標津町立薫別小中学校
  • 北海道 札幌市東白石小学校
  • 標津町立薫別小中学校の環境学習

北海道の子供たちは、サケについてどんな勉強をしているのだろう。―その4

サケの「飼育、観察、記録」の学習



卵の分配



発眼卵(アトキンスふ化盆に収納)



酸欠のため死んだ稚魚たち



まださいのうが見える稚魚



放流1週間前に、円型水槽へ移動


卵の分配



検卵(死卵の除去)



死んだ稚魚の除去



放流を待つ稚魚



放流のために取り出す
卵の受け入れ
北海道の薫別小中学校では、サケから卵を採り、受精させ、ふ化槽にて飼育、観察が毎年おこなわれてきました。現在では(社)根室管内さけ・ます増殖事業協会薫別川孵化場より発眼した種卵5000粒を借り受け、学校内の水産室でふ化させています。水産室では小学1年から中学3年生までの全校児童生徒によって5月の放流日まで、ふ化、稚魚の飼育が根気よく行われています。
毎年の試行錯誤の中でいかにして死亡数を減らすかということが、大事なことです。以前は放流までに10%弱が死亡していましたが、最近は2%近くまでおさえることができるようになりました。
サケのふ化槽について
ふ化槽は、従来、アトキンスふ化盆のみを使用したガラス水槽で行ってきましたが、1984年にFRP製のボックス型ふ化槽を購入し、アトキンス式との併用を行っています。
サケの飼育観察スケッチ
サケは、卵からふ化し、さいのう(サケの赤ちゃんに必要な栄養が入った袋)をつけた仔魚(しぎょ)に育ちます。そして、さいのうがなくなり稚魚(ちぎょ)と呼ばれるようになり、さらに大きく成長すると、海への旅立ちのため川へ放流されます。生徒たちはその様子をスケッチし、記録に残します。
サケの世話を行い、日々の成長を自分のことのように感じる生徒。
正しく観察し記録をつけ、命の不思議にであう生徒。
このサケの観察は、子供達のこころに大きな力を与えてくれます。
くわしく見る
目が出てきた。血管がみえてきた。
卵の中で動いてる。
心臓が少しみえる。
目が2個あるのがわかる。
血管がはっきりわかり血液の動きもわかる。
中で時々ピクピクと動いている。
もうすぐ生まれそうだ。くるくる動く。
* ここに収録したものは「わたしたちのサケ誕生」と題した1982年の観察記録集から抜粋したものです。この「わたしたちのサケ誕生」記録は1980年(昭和55年)4月~'83年(昭和58年)4月までの3年余りにわたる薫別小中学校のサケ卵及びサケ稚魚の管理観察の記録より抜粋収録されたのです。この観察記録は現在も毎年続けられています。
  標津町立薫別小中学校  
釧新教育活動賞を受賞した「薫別川を見守って」
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