マルハニチログループは、経営会議を品質保証の最高意思決定機関とする体制を構築しており、適切な品質保証活動を実施するための重要な方針や施策をここで決定しています。 また、経営会議の諮問機関として、「品質委員会」を設置し、諮問事項の審議を行っています。 中核事業会社であるマルハニチロ株式会社の「品質保証部」は、各種方針類の策定、品質監査・商品情報整備を通じた管理状況のモニタリング・改善支援、品質・表示に関する情報の収集・発信及び教育・啓発など、グループ品質保証の要としての役割を担っています。
一方、社内各部門及び各グループ会社には「品質責任者・品質担当者」を配置し、グループとしての品質保証に関する方針・施策などの情報を伝達するとともに、品質保証の計画や施策の立案・推進役を担っています。

また、お客さまからいただいた声は安全な商品づくりに反映させ、かつお客さまが必要とする情報を適切に提供し、さらなる消費者志向経営を推進していくことを「消費者志向自主宣言」として表明しています。

マルハニチログループは、今後もお客さまサポート機能のさらなる拡充や、食品安全・品質保証に関する専門的人材の育成などを通じて、グループの品質保証体制を強化し続けていきます。

品質保証体制図

検査体制

マルハニチロ株式会社では、科学的根拠に基づいた安全性保証を担う部門として品質保証部に食品分析室を設置し、マルハニチログループ製品の安全性を科学的データで検証するとともに、グループ全体の品質保証力を維持・向上させるため、次のような活動を行っています。

  • 微生物、農薬、動物用医薬品、アレルゲンなど各種検査の実施
  • 生産拠点における検査体制の整備と技術支援
  • 新たな分析技術に関する調査、情報発信や開発

各種検査の実施

製品の安全性を検証するために、微生物、農薬、動物用医薬品、アレルゲンなど各種検査を実施できる体制を整えています。お客さまに直接届く商品の検査はもちろんのこと、たとえば商品の企画・開発段階から使用原材料などの検査を実施し、製品の安定した品質を保証しています。
なお、微生物および農薬検査については、国際規格ISO/IEC17025の認定を取得しており、グローバル標準レベルで分析の信頼性を確保しています。

微生物検査
農薬等分析用LC/MS/MS
放射能精密分析用 Ge-半導体検出器

生産拠点における検査体制の整備と技術支援

マルハニチログループの品質保証体制の維持・向上のため、生産拠点の検査室と密接に連携を取りながら、検査体制の監査・技術指導や、精度管理試験、各種問題に対する対応、実技研修などを行っています。

生産拠点検査室の監査・技術指導
微生物検査の精度管理試験
食品分析室における実技研修

新たな分析技術に関する調査や開発

食中毒菌や食物アレルゲンなど、食品中の危害要因を迅速かつ正確に検出できる分析技術の調査や開発に取り組んでいます。たとえば食中毒菌に関して、時間のかかる検査法の迅速化について検討し、学会などで積極的に情報発信を行っています。
食物アレルゲンについては、水産物を豊富に扱う企業として社会に貢献していくために、中央研究所と共同で特定原材料の「えび・かに」を検出する検査キットの開発や改良を行っています。これらのキットは、マルハニチログループのみならず国内外の食品メーカーなどで広くご活用いただいています。

食品微生物学会にて発表
えび・かに原材料迅速検出キット
えびかにキャッチャー「マルハニチロ」
えび・かに原材料定量用キット
甲殻類キットⅡ「マルハニチロ」
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