~これまでにない口どけと食感を実現する養殖魚の開発に成功~
「くちどけのよい養殖魚」が「令和7年度九州地方発明表彰」発明協会会長賞を受賞
コーポレート
マルハニチロ株式会社(本社所在地:東京都江東区、代表取締役社長:池見 賢)は、マルハニチロ社員が発明した「くちどけのよい養殖魚」の技術により、これまでにない口どけと食感を実現する養殖魚の開発に成功したことが評価され、公益社団法人発明協会による地方発明表彰のひとつである「令和7年度九州地方発明表彰」の発明協会会長賞および実施功績賞を受賞しました。
発明の概要
本発明は、養殖ブリに対して所定量の植物油および特定の魚油を添加した低魚粉の固形飼料を給餌することで、脂肪分の融点が低く、口どけに優れた刺身の生産を可能とするものです。
飼料中の脂肪酸のうちオレイン酸等の一価不飽和脂肪酸を増加させ、可食部油脂の融点を約30~40%下げることで風味改善を図りました。
本発明により、天然魚や既存の養殖魚と比較して血合肉の褐変が遅く、口どけが良好で、旨み成分が多い一方で苦み成分が少なく、魚特有の臭いが低減された刺身商品を提供できるようになりました。
また、魚の品質を安定させるためイワシやサバ等の生餌を使用せず固形飼料のみを用い、緻密な給餌管理・成長コントロールの下で飼育を行いました。さらに、近年の夏季高水温対策のため、飼育用生簀を水面下に沈下させることで適水温帯での飼育を可能にしました。
受賞発明
くちどけのよい養殖魚(特許第7248765号)
発明協会会長賞 受賞者
| 会社・役職名 | 発明者・受賞者名 |
|---|---|
| 株式会社マルハニチロAQUA 代表取締役社長 | 藤田 耕太郎 |
| マルハニチロ株式会社 増養殖事業部 鮮魚販売課 主任 | 小川 大樹 |
| マルハニチロ株式会社 中央研究所 フードテックリサーチ課 課長代理 | 鎌田 彰 |
| マルハニチロ株式会社 中央研究所 フードテック技術開発課 主任 | 河原﨑 彩加 |
実施功績賞 受賞者
| 会社・役職名 | 受賞者名 |
|---|---|
| マルハニチロ株式会社 代表取締役社長 | 池見 賢 |
マルハニチロはこれからも、健康価値創造と持続可能性に貢献する「食」を提供し続けることで、お客さまの豊かなくらしに貢献してまいります。
以上
報道各位からのお問い合わせ先
マルハニチロ株式会社 経営企画部
ブランドコミュニケーション・広報グループ
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