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水産物由来の素材を探求する

DHA(ドコサヘキサエン酸)

DHAとはドコサヘキサエン酸(Docosahexaenoic Acid)の略で、私たちの体に必須の脂肪酸(栄養素)です。
脂肪酸とはいわゆる"油"を構成するモトになるものです。
体内ではほとんど生合成されないため、食事を通じて摂取する必要があり、魚介類にはDHAが豊富に含まれています。

血中の中性脂肪を低下させる

DHA

「DHAリサーラ ソーセージ」(DHA 850 mg, EPA 200 mg)を1日1本、4週間摂取したところ、高脂血症範囲からほぼ正常範囲まで中性脂肪が低下しました。

関連文献
1. 日本臨床栄養学会雑誌 25(4):293-302 (2004)
2. 薬理と治療 36(4): 333-345 (2008)

DHAの摂取は朝がより効果的

DHAは朝がより効果的

時間栄養学(※)の視点で、DHAの摂取による中性脂肪低減効果を調査した結果、DHAは朝食に摂取する方がより中性脂肪の低下を促すことが分かりました。

発表実績
J Nutr Biochem, 52: 45-53. (2018)
国際フードファクター会議(ICoFF)(2019)
  • ※ 時間栄養学とは:
    「何をどのくらい食べるか」という従来の栄養学に、「いつ食べるか」という新たな視点を加えて、食餌のリズムと食の機能性との関係について研究する新しい学術分野。食の機能性を高めるための至適摂取時刻や、食を利用した睡眠や体内時計の積極的な制御などに関する研究が注目されている。

認知機能の改善効果

DHAの継続的な摂取は赤血球膜の脂肪酸組成を変化させ、加齢に伴う短期記憶力の低下や認知機能の低下を抑制し、認知症予防の可能性が示唆されました。

関連文献
1. Journal of Aging Research & Clinical Practice, 1(3): 193-201 (2012)

アンセリン(イミダゾールジペプチド)

アンセリン(イミダゾールジペプチド)

アンセリンは、イミダゾールジペプチドの一種であり、サケやマグロなど持久力や瞬発力を必要とする回遊魚や鳥の筋肉に多く存在し、抗酸化能や緩衝能があります。当社でサケ肉から抽出したアンセリン含有サケエキスには、アンセリンが豊富に含まれており、さまざまな機能が明らかになっています。

疲労に対する効果

疲労に対する効果

アンセリン含有サケエキスを2 g摂取し、その30分後に運動負荷試験を実施した結果、疲労の指標とされているクレアチンホスホキナーゼ(CPK)活性及びコルチゾール濃度に著しい改善が認められました。

関連文献
1.日本食品科学工学会誌 55(9),428-431(2008)
2.FOOD style 21 Vol.20 No.6 (2016)

眼精疲労に対する効果

眼精疲労に対する効果

アンセリン含有サケエキスを0.4g摂取したグループ及び1.3g摂取したグループの双方で、摂取後4週間目から眼の疲れの改善が十分に実感され、眼のピント調節機能においても同様に著しい改善が認められました。

関連文献
アミノ酸研究4,75-77(2010)

その他の効果

アンセリン含有サケエキスはその他の生理機能として、動体視力改善効果、脂肪の蓄積を抑える効果、肌質を改善する効果、鉄の吸収を促進させる効果などが確認されています。

関連文献
1. 日本水産学会誌 80(4),601-609 (2014)
2. NEW FOOD INDUSTRY Vol.51 No.5(2009)
3. 日本水産学会誌 Vol.74 No.6 (2008)