マルハニチロ
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未利用資源の可能性を探る

DNA(デオキシリボ核酸)

サケ白子には何万、何億というサケの精子が蓄えられ、精子の頭部に核たんぱくが収納されています。この核たんぱくは、DNA(デオキシリボ核酸)と塩基性たんぱく質(ヒストンおよびプロタミン)が結合した物質です。当研究所では水への溶解性を高めたDNAの製品開発に成功し、飲料への使用機会も増えています。

悪酔い防止効果

悪酔い防止効果

アルコールを摂取する30分前にサケ白子由来DNA-Naを500㎎摂取すると、飲酒後の血中アルコール濃度に変化は見られませんでしたが、血中アセトアルデヒド濃度(悪酔いの原因物質)の上昇が有意に抑制されました。

関連文献
日本食品科学工学会誌 Vol.55 No.12 632-636(2008)

肌質の改善効果

肌質の改善効果

サケ白子由来DNA-Naを3%配合したクリームを顔に塗布すると、12週間後の肌の弾力性が有意に高くなりました。さらに、顔の経表皮水分蒸発量が抑えられ、肌の保湿性を高める効果が示唆されました。

関連文献
J.Soc.Cosmet. Chem. Jpn Vol.43 No.2 (2009)

DNAを摂取しても尿酸値は上がらない?

体内の尿酸はDNA-Naの構成成分であるプリン塩基から作られるため、DNA-Naの摂取による尿酸値の上昇が懸念されていました。そこで、40~60代の健常成人男性を対象に、サケ白子由来DNA-Naの摂取と血中尿酸値の関係について検討を行った結果、DNA-Naを毎日2 gずつ8週間連続摂取しても、血中尿酸値の上昇は認められませんでした。

関連文献
ジャパンフードサイエンス Vol. 48 (2009)

プロタミン

サケ白子の主成分である精子にDNA(デオキシリボ核酸)と結合した形で存在しているタンパク質で、32~33個のアミノ酸で構成されています。このうち2/3以上はアルギニン(アミノ酸の一種)である強塩基性タンパク質です。

口腔内における抗菌作用

口腔内における抗菌作用

プロタミンをタンパク質分解酵素で処理することで得られる「プロタミン分解物」は、酵母(真菌)に対して高い抗菌活性を示すことが当社の研究で明らかとなりました。義歯の方に多くみられる”口腔カンジダ症状"は、カンジダ菌によって引き起こされますが、義歯素材(PMMA)にプロタミン分解物をコーティングすることにより、カンジダ菌の初期付着量及びバイオフィルム形成量が有意に低下しました。

関連文献
1. 防菌防黴誌 37(6), 413-420(2009)
2. Journal of Oral Tissue Engineering,8(1)30-38(2010)
3. FEMS Yeast Research, 17(1), fow099(2017)
4. Materials, 12(17), 2816(2019)

脂肪の吸収を抑制する効果

プロタミン摂取群は血中中性脂肪の増加量が有意に低下し、脂肪の吸収を顕著に抑制する効果を確認しました。

関連文献
1. 日本食品科学工学会誌, 55(8), 360-366(2008)
2. Fisheries Science, 77(6), 1045-1052(2011)