DHAの摂取
積極的にDHAを摂ると
良い人は
特に積極的にDHAを摂っていただきたいのは、次のような方です。
- あまりお魚を食べない方
- 子どもやお年寄り
- 妊娠中の方
摂取量の目安としては一日に1g~1.5g。脂ののったお魚を一週間に3回程度食べるのが望 ましいと言われています。
DHAは母乳にも含まれるため妊娠中の方にもおすすめですが、水銀量の少ないイワシ、サンマ、アジ、ウナギなど、小型の魚の摂取が勧められます。
日本人はもともとお魚をたくさん食べる民族でした。ところが戦後、ライフスタイルの変化につれて日本人の食生活も大きく変化し、欧米人のように肉類やサラダオイルなどの油脂類をよく食べるようになりました。その結果、栄養のバランスがくずれ、近年では中性脂肪やコレステロールが異常値を示す人の割合が増し、生活習慣病の発病率の増加が深刻に懸念されています。
健康状態を改善するためには、動物、植物、魚類をバランスよく摂らなければなりません。食事スタイルが偏っている人、お魚をあまり食べない人ほど、意識してDHAの摂取量を増やすとよいでしょう。
DHAを摂取できるおいしいお魚レシピもいろいろあります。ぜひご利用ください。
DHAの摂取は朝がより効果的
時間栄養学(※)の視点で、DHAの摂取による中性脂肪低減効果を調査した結果、DHAは朝食に摂取する方がより中性脂肪の低下を促すことが分かりました。
発表実績
J Nutr Biochem, 52: 45-53. (2018)
国際フードファクター会議(ICoFF)(2019)
Nutrition, 90: 111247(2021)
※時間栄養学とは:
「何をどのくらい食べるか」という従来の栄養学に、「いつ食べるか」という新たな視点を加えて、食餌のリズムと食の機能性との関係について研究する新しい学術分野。食の機能性を高めるための至適摂取時刻 や、食を利用した睡眠や体内時計の積極的な制御などに関する研究が注目されている。
関連ページ:マルハニチロ中央研究所