DHAって何?

実は体内では
ほとんど作られません

DHA(Docosahexaenoic Acid=ドコサヘキサエン酸)とは、一言で言えば「私たちの体に必須の脂肪酸(栄養素)」です。脂肪酸とは、脂質いわゆる「油」を構成するモトになるものです。

「必須」と言うだけに、人間の脳や目の網膜、それから心臓(心筋)、胎盤や精子、母乳に多く含まれています。それほど大切な存在でありながら、体内ではほとんど作られず、外部から摂る—つまり食事を通じて摂取するしかないのです。

DHAの効果的な摂取の方法については、「DHAの摂取」をご覧ください。

高度不飽和脂肪酸
(多価不飽和脂肪酸)の一種

脂質、いわゆる「油」は人間にとって必須ですが、よく見ていくとさまざまな種類があることがわかります。
下の表をご覧ください。

脂肪酸の分類

種類 (1) 飽和脂肪酸
(主に動物性脂肪に含まれる)
(2) 不飽和脂肪酸
(3) 一価不飽和脂肪酸 (4) 高度不飽和脂肪酸
(多価不飽和脂肪酸)
(5) ω-3系 (6) ω-6系
オレイン酸 など α‐リノレン酸 リノール酸
DHA、EPA など アラキドン酸 など
食物 牛脂・ラード・バター・ チーズ・卵黄・肉類の脂身・ 洋菓子 など オリーブ油 など α‐リノレン酸~
大豆、植物油 など
紅花油・コーン油・大豆油 ・ごま・ピーナッツ・豆腐 ・納豆 など
DHA、EPA~
まぐろ・さば・まいわし・ ぶり など
種類 (1) 飽和脂肪酸 (主に動物性脂肪に含まれる)
(2) 不飽和脂肪酸
(3) 一価不飽和脂肪酸 (4) 高度不飽和脂肪酸
(多価不飽和脂肪酸)
(5) ω-3系 (6) ω-6系
オレイン酸 など α‐リノレン酸 リノール酸
DHA、EPA など アラキドン酸 など
食物 牛脂・ラード・バター・ チーズ・卵黄・肉類の脂身・ 洋菓子 など
(2) 不飽和脂肪酸
オリーブ油 など α‐リノレン酸~
大豆、植物油 など
紅花油・コーン油・大豆油 ・ごま・ピーナッツ・豆腐 ・納豆 など
DHA、EPA~
まぐろ・さば・まいわし・ ぶり など

脂質は多種類の脂肪酸で構成され、それらを大きく分類すると、【(1) 飽和脂肪酸 】と【(2) 不飽和脂肪酸 】に分けられ、【(2) 不飽和脂肪酸 】は『(3) 一価不飽和脂肪酸 』と『(4) 高度不飽和脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)』に分けられます。
『(4) 高度不飽和脂肪酸(多価不飽和脂肪酸) 』は、「(5) ω-3系 」(主にα-リノレン酸)と「(6) ω-6系 」(主にリノール酸)とに分けられます。

(1) 飽和脂肪酸

肉や乳製品などの動物性食品に多く含まれています。摂りすぎると中性脂肪や悪玉コレステロールを増やすもととなり、動脈硬化になる恐れがあります。常温では固形になっているのが特徴です。

(3) 一価不飽和脂肪酸

オリーブ油に含まれるオレイン酸が代表的な成分で、動脈硬化・胸やけ・胃酸過多・胃潰瘍・便秘・老化等の予防になります。また、オレイン酸は体内で酸化されにくい特徴があり、植物油の中で最も消化・吸収がよいとされています。

(5) ω-3系脂肪酸(主にα-リノレン酸)

DHAは、この「ω-3系」α-リノレン酸からつくられる脂肪酸です。α-リノレン酸は、植物プランクトンに多く含まれます。したがって、これを餌として食べる魚介類はDHAを多く含むことになります。

(6) ω-6系脂肪酸(主にリノール酸)

リノール酸はコーンや大豆のような種子に多く含まれます。アメリカで血中コレステロールを下げる効果があると発表され、一躍脚光を浴びましたが、現在では、リノール酸の摂り過ぎは、肥満を招くばかりでなく、動脈硬化、アレルギー、善玉コレステロールの低下などを呼び起こすとされています。

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