FAQ
- Q
健康のためにはどのくらいのDHAが必要なのでしょうか?
- A
一日につき1g~1.5gのDHAを摂取するのが理想的です。焼いたサンマなら約半尾分、小型のイワシで計算すると約2尾分です。刺し身であれば、マグロ(トロ)で2~3切、ブリで4~5切れになります。定期的に、脂肪の多い魚(200~300g)を週に3回程度食べることが望ましいとされています。詳しくは、DHAを含む食材をご覧ください。
- Q
DHAはいつ摂るのがよいでしょうか?
- A
朝、昼、晩、いつ摂取しても体に良いのですが、朝に摂取することによって、よりDHAが体に吸収され、効果が得られやすいことがわかりました。詳しくは、DHAの摂取をご覧ください。
- Q
DHAをできるだけ効果的に摂取できる食材を教えてください。
- A
新鮮な生の魚、旬の時期の脂ののった魚を食べるのが一番効果的です。調理方法を工夫してお魚を食べましょう。種類にもよりますが、お魚の缶詰にもたくさんのDHAが含まれています。詳しくは、DHAを含む食材をご覧ください。
- Q
お魚によって摂取できるDHAの量は変わりますか?
- A
はい、変わります。DHAをたくさん含んでいるのは、マグロ。その他、イワシやサバなどの青い背の魚(青魚)です。また、季節や鮮度によっても変わってきます。詳しくは、DHAを含む食材をご覧ください。
- Q
DHAを特に補給する必要があるのはどんな人ですか?
- A
お魚をあまり食べない人(偏った食事スタイルの人)、乳幼児、高齢者の方、妊娠中の女性などです。詳しくは、DHAの摂取をご覧ください。
- Q
DHAをたくさん、おいしく摂れる料理はどんな料理がありますか?
- A
DHAレシピコーナーで、おいしく効率よく吸収できるアイデアレシピをご紹介しています。
- Q
必要以上にDHAを摂取すると何か影響がありますか?
- A
体内のDHAの量は、恒常性維持機能が働くので一定以上は増えません。特に影響はないでしょう。
でも、何事も極端な過剰摂取は禁物です。適量(一日1g~1.5g程度)を毎日の食事の一部のように摂取することをおすすめします。
ちなみに、FDA(Food and Drug Administration/米国食品医薬品局)は、一日あたりのDHA摂取量が3~4gまでならば安全だと保証しています。
EFSA(欧州食品安全機関)は 一日あたりのDHAとEPAの合計摂取量が5g以下、EPA摂取量が1.8g以下を許容上限摂取量としています。 - Q
お魚が嫌いです。お魚以外にDHAを摂取する方法はありますか?
- A
DHAが添加された加工食品、たとえばフィッシュソーセージ、ベビーフードなどが多く開発されています。カプセル状になった健康食品を服用するのも簡単でしょう。
- Q
DHAのサプリメントも効果があるのでしょうか。
- A
はい、サプリメントを利用するのも効果的です。現在は健康への意識の高まりから多種多様なサプリメントが販売されています。どれを選んでよいのか迷ってしまいますが、「日本健康・栄養食品協会」が健康補助食品(サプリメント)の品質や表示などについて審査を行っています。安心して使用できる商品として「JHFA認定マーク」がついていることが一つの基準となります。
- Q
DHAを摂った効果はすぐにわかりますか?
- A
DHAの極端な欠乏状態が、すでに数ヶ月もしくは数年間続いている状態でなければ、はっきりとした健康状態の改善のきざしが目に見えて現れてくることはありません。健康的な食事とは、単純にDHAの摂取量を増やすということだけを意味するのではなく、必要な栄養素や食物繊維を摂ることも含まれます。健康状態の改善の早さは、もともとの栄養不足の状態の程度に左右されます。
- Q
EPAという言葉をよく聞きます。DHAとの違いはありますか?
- A
EPA(エイコサペンタエン酸)とは、DHAと同様、ω-3系列の高度不飽和脂肪酸の一つです。EPA、DHAどちらも、お魚の脂に多く含まれている栄養素で、化学構造式も本当によく似ています。化学構造式上でいえば、EPAはDHAの前段階と思っていただければよいでしょう。そのため、作用的にも似ている点が多いといえます。
しかし、DHAの脳に働くという作用は、EPAにはありません。その理由として、DHAは脳関門を通過できるのに対し、EPAは通過できないためと考えられます。口から摂取されたDHAは、小腸→肝臓→血液→脳に至ります。通常、脳は、薬や毒物から守るために血液脳関門という関所をおいていて、やたらな物質は、ここを通れないわけですが、DHAはこの脳関門を通過することができるのです。
一方、EPAの作用でDHAよりも比較的強い効果がみられるものは、抗血栓作用です。血液中に入ったEPAは、血小板でプロスタグランディンI3 という物質を作り、これが、血液をかたまらせにくくするため、血栓ができにくいサラサラな血になるというわけです。