「川崎ブレイブサンダース」
親子で楽しむボールゲーム動画 03

北卓也ゼネラル
マネージャーに聞く

2023.2.20

スポーツは子どものどんな可能性を引き出すのか? 一流のアスリートを育てるお2人に聞く連載第3弾。親子のコミュニケーションに取り入れたいボールゲームを「川崎ブレイブサンダース」現役選手が実演します。

「川崎ブレイブサンダース」
北卓也ゼネラルマネージャーに聞く 第3回

北卓也さん

北卓也さん

1972年石川県生まれ。1995年から東芝バスケットボール部(現・川崎ブレイブサンダース)に所属。1999~2000シーズンに日本リーグと天皇杯の二冠に貢献し数々の個人賞を獲得。
現役時代の背番号「51」はクラブ初の永久欠番に。ユニバーシアードなど日本代表としても活躍。2008年現役引退後はアシスタントコーチ、ヘッドコーチを経て2019年初代GMに就任。

トップチームとの「繋がり」が目標になる

4歳から中学生を対象としたバスケットボールスクール「THUNDERS KIDS」の独自の魅力が、トップチーム「川崎ブレイブサンダース」とのつながりです。年齢的にまだ戦術を理解するのは難しいかもしれませんが、「BE BRAVE(勇敢に)」というチームアイデンティティを共有したり、一つひとつの練習メニューに川崎ブレイブサンダースのプレーとのつながりを持たせたりすることで、縦のつながりを意識しやすい環境になっています。

そのつながりを最も感じられるのが、川崎ブレイブサンダースの選手に直接バスケットボールを指導してもらえる機会です。いつも試合で見ている憧れの選手が目の前でシュートを打って見せてくれるだけでも興奮するし、直接会話することで人間性も感じられます。プロ選手が実践している練習内容を知ることで、子どもたちもその練習の重要性を理解し、一生懸命やろうと思えるでしょう。ニック・ファジーカスをはじめとした外国籍選手までもが一生懸命指導してくれて、子どもたちはみんな目の色が変わります。

「あの選手のようになりたい」とか「あのチームでプレーしたい」といった具体的な目標があれば、そこに向かってどうするかもイメージしやすくなるでしょう。親御さんも普段から情報を集めて、プロの試合や目標となりうる選手と接するイベントなどに積極的に参加すると、子どもたちのモチベーションアップに有効だと思います。

「川崎ブレイブサンダース」増田選手、鎌田選手が登場!
親子で楽しむ1分間ボールゲーム

「ころがるボールを追いかけろ!
おしりでキャッチゲーム」
中級編(小学校高学年~)

RULE

Rule 1ボールを胸にもって横に並んで立つ
Rule 2せーの!でボールを前に放る
Rule 3ボールを追いかける
Rule 4ボールの上に座って動きを止める
Rule 5より遠くでボールを止めたほうが勝ち

<北GMから一言>
転がしたボールの動きをおしりで止めるのは、簡単そうに見えて実は結構難しい。どの程度の力で投げるとボールがどれくらいのスピードで動くのか、予測認知力も養われます。

杉山芙沙子さんに聞くスポーツで
子どもの可能性を引き出すヒント 第3回

杉山芙沙子さん

杉山芙沙子さん

医学博士。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。順天堂大学大学院医学研究科修了。元プロテニスプレーヤー杉山愛の母でありコーチ。ジュニア向けテニススクールの校長として長年選手の育成に携わり、次世代を担う子どもたちとそのアントラージュの笑顔と幸せを引き出す「SMILE共育®︎」を開発。その実践と啓蒙を行う。

スポーツは子どもの成長に気付きやすく、
達成感の積み重ねにより自信が養われます

「SMILE共育®︎」では “気付く”ことを大切にしています。例えば、スポーツ中は「できる、できない」というわかりやすい様子に気を取られがちですが、「活動中に友だちをよく見ている」「用具を大切に扱う」「順番を待つ」など、以前はできなかったことができるようになったとき、その成長に気付くことが大切です。それを言葉にして伝えることで、子どもたちは自らの存在に自信を持てるようになっていきます。

うまくできない子に対して、「できるよ」「諦めないで」と安易に声をかけても、そこに根拠が感じられず、子どもの心に響かないことがあるかもしれません。そこで「ここまではよくなったね。だからこうすればもう少しでできるようになるよ」などと、これまでの子どもの努力や挑戦について気付いたことを伝えてみましょう。すると子どもも自分の成長を認識し、勇気と自信を持って挑戦できるようになっていきます。このように、子どもの成長が見えやすく、その成長に気付きやすいということもスポーツの利点といえるでしょう。

また、スポーツを長続きさせるには目標を設定することも大切です。大人が一方的に押し付けるのではなく、ぜひ話し合って目標を決めてみましょう。あまりにも大きな目標だと達成するイメージが湧かず、むしろモチベーションを下げてしまうので、その子にあった小さな目標を設定し、達成を積み重ねていきましょう。小さな目標をクリアし、確実に成長している達成感を得ることで、脳内にドーパミンが増え、さらなるモチベーションとなっていきます。

ドーパミンは達成感だけではなく、楽しいと感じることでも増やすことができます。楽しく運動するには、発達段階を踏まえて、子どもの個性や運動スキルなどの個人差に配慮し、難易度を調整することが大切です。子どもの意思や自主性を尊重し、いやがっているのに無理強いしたり、子どもの意見を無視したりしないように、お互いを尊重しながら取り組んでいきましょう。そうすることで、子どもは楽しんでスポーツに取り組み、自信を深めて自己肯定感を育んでいけるのです。

「魚は良質なタンパク質」と言われる理由

食事で摂ったタンパク質のうち、魚は体に吸収される割合が高いことが「良質」と言われる所以。タンパク質は一食でまとめて摂取するよりも、朝・昼・晩と均等に摂る方が、筋タンパク質の合成をより高めることができると報告されています。この機会に明日の朝食に魚を取り入れてみませんか?

もっと詳しく知りたい人はコチラ
▶︎(https://umito.maruha-nichiro.co.jp/article61/

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