
「川崎ブレイブサンダース」
親子で楽しむボールゲーム動画 01
増田選手、
鎌田選手が登場!
スポーツは子どもたちの身体能力だけでなく、コミュニケーション力や先を読む力などさまざまな能力を養います。スポーツは子どものどんな可能性を引き出すのか? 一流のスポーツ選手を育てるお2人に聞きました。(連載全5回でお届けします)
「川崎ブレイブサンダース」
北卓也ゼネラルマネージャーに聞く 第1回

北卓也さん
北卓也さん
1972年石川県生まれ。1995年から東芝バスケットボール部(現・川崎ブレイブサンダース)に所属。1999~2000シーズンに日本リーグと天皇杯の二冠に貢献し数々の個人賞を獲得。
現役時代の背番号「51」はクラブ初の永久欠番に。ユニバーシアードなど日本代表としても活躍。2008年現役引退後はアシスタントコーチ、ヘッドコーチを経て2019年初代GMに就任。
「楽しい」「好きになる」ことが一番大事
川崎ブレイブサンダースでは、4歳から中学生を対象としたバスケットボールスクール「THUNDERS KIDS」を運営しており、私はその指導監修をしています。教育方針は、バスケットボールを通して経験できる学びや、養われる人間力についてユースチームのメンバーと意見を出し合って考えたものです。
いちばん大切にしているコンセプトは“楽しく学ぶ”こと。僕自身も小学3年からバスケットボールを始めましたが、約40年も関わり続けてこられたのは、「楽しい」という想いが大きなモチベーションになっているからです。
僕は石川県羽咋市出身で、小学校は全校生徒数が200人ほどの小さな学校でした。バスケットボールが盛んな地域で、小学校にはバスケットボールクラブ以外になかったので、放課後に友だちと遊ぶ延長としてバスケットボールを始めたのです。中学校では野球部や陸上部などほかの部活もありましたが、迷わずバスケ部に入りました。とにかくバスケットボールが楽しくて大好きだった。やはり「楽しい」「好き」がないと、何事も続かないですね。
とはいえバスケットボールはチームスポーツなので、野放図に楽しいわけではなく、ルールを守ることの大切さも体得できます。挨拶をきちんとしたり、道具を大切に扱ったり、時間を守ったり。生活するうえでも不可欠な姿勢ですので、THUNDERS KIDSでもしっかり伝えています。
「川崎ブレイブサンダース」増田選手、鎌田選手が登場!
親子で楽しむ1分間ボールゲーム

「いつ落とす?
キャッチする?
反射神経を養うゲーム」
初級編(小学校低学年~)
RULE
Rule 1 | 一人がボールを胸の前にもち、2人一組で向き合う |
Rule 2 | ボールをもったほうが手を放し、もう一人が下でキャッチ |
Rule 3 | 今度はキャッチしたほうがボールを胸の前にもって立つ |
Rule 4 | 落としたボールをもう一人がキャッチ |
Rule 5 | フェイントもあり |
<北GMから一言>
反射神経を養いながら、ボールを落とさないように見せて落とすなど、上手に相手をあざむくフェイントの練習も。
杉山芙沙子さんに聞くスポーツで
子どもの可能性を引き出すヒント 第1回

杉山芙沙子さん
杉山芙沙子さん
医学博士。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。順天堂大学大学院医学研究科修了。元プロテニスプレーヤー杉山愛の母でありコーチ。ジュニア向けテニススクールの校長として長年選手の育成に携わり、次世代を担う子どもたちとそのアントラージュの笑顔と幸せを引き出す「SMILE共育®︎」を開発。その実践と啓蒙を行う。
トップアスリートは、
スキルだけでなく人間性にも優れています
長年テニスコーチとして、アマチュアからプロまで数々の選手と関わってきた中で、大きな発見があります。それは、トップアスリートはスキルが高いだけではなく、思いやりや謙虚さ、真摯な対応など、人間性も優れているということです。
その人間性はスポーツを通して培われたのではないかと考え、4名のトップアスリートのご両親にインタビューを行い、彼らの幼少期の教育環境について論文にまとめました。そこで見えてきた共通点があります。
まず、彼らは室内よりも外遊びに多くの時間を費やしており、1人で遊ぶよりも友達や家族などと多人数で遊んでいました。次に、早い時期から専門競技を始めていましたが、それはプロを目指したからではなく、家族団らんの一環でした。家族の影響で遊び感覚で競技に親しむようになり、スポーツが共通の話題となって、家族間のコミュニケーションが多く生まれていました。そして、彼らは専門競技以外にも多彩なスポーツや習い事をしており、最終的にその中から1つの競技に専念するようになったことも共通していました。
つまり4名のトップアスリートは、幼い頃から身体を動かすことを楽しんでいたのです。脳をはじめとする神経系は、5歳までに約80%が成長するといわれていますので、幼児期に楽しんで身体を動かすことで脳が活性化され、スポーツを通して生まれた多くの会話によってコミュニケーション力も養われていったと考えられます。幼児期に「身体を動かすことが楽しい!」と思える体験を積み重ねることは、「生きる力=人間力」を育むことにつながるのです。
そこで私は、スポーツを通して人間力を育む幼児教育プログラムとして「スマイルシップスポーツ」を開発しました。子どもだけではなくそのアントラージュ(保護者や指導者など、子どもを取り巻く全ての人々)も“共に育つ”ことから私は「スポーツ共育®︎」と呼んでいます。
残念ながら、昨今の都市化やコロナ禍の影響で、子どもたちが存分に身体を動かして遊べる機会は減りつつあります。だからこそ、子どもの発達段階に合わせて楽しく身体を動かす時間を意識的に作ることが大切です。
魚の缶詰は体によいってご存じですか?
例えばさけ缶には、良質なたんぱく質やカルシウムをはじめ、私たちのからだに欠かせないDHA・EPAなどが豊富に入っています。そして意外かもしれませんが、缶詰には保存のための添加物は入っていません。密閉したあとに加熱殺菌をすることで、常温で保存できるのです。蓋を開けるだけで食べられ、生ゴミがほとんど出ない魚の缶詰を、もっと使いこなしてみませんか?
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