MEMBER08

先輩の後を引き継ぎ、
春巻改良に挑む、
若き後継者。
M.K.
開発開発部
商品設計課 業務用チーム
2017年入社
※所属は取材当時のものです

やりたいことがあり、
将来性も感じられた
ことが決め手に。

大学で管理栄養士の資格を取り、大学院では母子栄養に関する研究に打ち込みました。マルハニチロに興味を持ったのは、事業内容が幅広く、かつ介護食に力を入れていたこと、更に世界を相手に仕事ができる機会が多かったからです。やりたいことができ、将来性も感じられたことが決め手となりました。入社1年目に任されたのは、ロングライフチルド食品の商品企画担当。その後、撤退することになる事業だったのですが、当時は新規事業としてチャレンジをくり返していた時期です。そうした大切なプロジェクトに新入社員ながらに参加できたことは、その後の仕事でも大きな財産となりました。10名ほどのメンバーで商品のコンセプトからレシピ、パッケージ、ネーミングまで考え、更に生産のプロセスやプロモーションにも関わらせてもらえたのです。この貴重な経験を通して、一つの商品を世の中に送り出すためにはどれだけの部署や人が関わる必要があるのか。様々なプロフェッショナルたちとの付き合い方も含め、商品開発としての下地をつくらせてもらいました。そして、2年目からは業務用食品部に異動。スーパーのお惣菜コーナーやレストラン、学校給食などで用いられる食品の商品開発に携わることになります。社名が表に出ないため、市販用の冷凍食品などと比べたら地味な印象ですが、商品カテゴリが広く、マルハニチロの中でも取り扱うアイテム数が最も多い部署。「これが売れる!」という正解が見つかりにくい分、それぞれの商品開発担当の考え方やアイデア次第で工夫できる面白さもある部署です。

先輩たちから学び、
早くも主担当として
挑戦する毎日。

マルハニチロの商品開発は一人ひとりが担当のカテゴリーを持ち、商品の企画からレシピづくり、工場で量産するための落とし込み作業まで、すべてのプロセスに関わっていきます。この部署に異動になったばかりの2年目は、いうなれば修行期間。上半期はまぐろのたたきなどの水産加工品を担当する先輩、下半期は麺・米飯などの調理加工品を担当する先輩に付き、業務の一連の流れを身につけていきました。水産加工品担当の先輩のもとでは海外工場とのやりとりを中心に商品開発でのビジネスの側面を学ぶことができましたし、調理加工品担当の先輩のもとでは味へのこだわりの大切さを教わりました。特に、調理加工品担当の先輩は同じ女性だったこともあり、その働き方も含めて良いお手本になりましたね。そして、3年目からは、その先輩の後を継ぎ、早くも春巻の主担当を任されることに。プレッシャーはありましたが、その分、やりがいも大きなものになりました。現在は、春巻の皮の改良に取り組んでいるところです。春巻の皮は皆さんの想像以上に繊細で、工場の生産ラインの温度や湿度が少し変化するだけで、皮の状態が違ってしまいます。まるで生き物を相手にしているような感覚。「こうすれば、こうなる」といった法則も見出せず、日々、壁にぶつかっています。ちなみに、生産ラインがある九州の工場に1ヶ月に1回ほど足を運び、生産ラインの担当者と膝をつき合わせながら、試行錯誤をくり返しています。その担当者からは「毎回来るのは大変だろうから、ここにいたら?」と言われましたが、そのくらい自分の担当商品にこだわりを持って挑戦できるのは、マルハニチロの商品開発の大きな魅力だと思いますね。

管理栄養士の
知識も活かし、
健康ニーズに応えていく。

今後の目標は、世の中の健康ニーズに応えられるような新しい商品の開発です。先日、学校給食の管理栄養士を務める同級生から、「給食で栄養素を補給するのが難しい。」といった話を聞くことができたので、このヒントを活かした新しい商品を開発できないだろうかと模索中です。そうすれば、食品メーカーの商品開発に、管理栄養士が携わる意義もあるのではと思います。自分自身のやりたいことができ、将来を見据えた新しい仕事に挑戦できる。まさに、入社前に私がマルハニチロに期待していた部分です。就職活動中の皆さんの中で、まだやりたいことが見つかっていない人がいれば、その方々にもお勧めしたいです。マルハニチロは何の会社と答えるのが難しいほど、様々な部署がある会社。きっと、ここなら皆さんのやりたいことも見つかるのではないでしょうか。何でも学び、吸収できる人には楽しい会社だと思います。