MEMBER04

研究所でも開発部でも、
飽きないモノづくり。
A.H.
生産・加工開発部 技術開発グループ
市販用冷凍食品課
2019年入社
※所属は取材当時のものです

毎日飽きることが
なかった、
中央研究所での3年間

大学では薬学部に所属し、就職活動でも最初は病院を中心に見て回っていました。しかし、薬の対象は病気になった後の人。病気になる前から関われる食の方が、自分のやりたいことに近いのではと急遽、方向転換することに。そこから健康に力を入れている食品メーカーを探し始め、冷凍食品からゼリー、缶詰、介護食品まで幅広い商品を扱っているマルハニチロに目がとまりました。他の会社の面接では、薬学部の学生であることに重きをおかれることが多かったですが、そうではなく私個人として見てくれたのも印象に残っています。入社後の最初の配属はつくば市にある中央研究所。新卒社員としては10年ぶりとなる技術開発課への配属でしたが、ベテランの先輩たちに混じって1年目から本当に様々な業務を経験させてもらいました。たとえば、ブリの味の変化を確認する業務。大きなブリを自分たちで捌くところからスタートし、1日目、2日目と切り分けたブリを食べていくのですが、3日目くらいから臭みが出てきて…。最初は「なんてものを食べさせるんだ」と思いましたね(笑)。他にも、刺身の食感を再現する実験を手伝ったり、巨大な機械で春巻きの生地を作ったり。マルハニチロの商品づくりに長期的なスパンで貢献するための技術開発に取り組みました。中央研究所の在籍は3年間でしたが、毎日が新鮮。仕事に飽きるようなことは一度もなかったです。

商品により近い場所で、
まったく異なる
スピードを体験。

入社4年目に開発部 商品設計グループ(現:技術開発グループ)に異動が決まった時は「もう少し研究所で技術開発に携わりたかったな」というのが正直な気持ちで、心の準備もまだできていない状況でした。ただ、この部署でも研究所とは異なる面白さ、やりがいが待っていました。ここでの私の仕事は、市販用冷凍食品の企画チーム(現:戦略チーム)のアイデアを実際に形にすること。商品のレシピ(配合)開発から原料の選定・調達、コスト計算、工場での生産テストなど、商品づくり全般に携わることができます。自分が携わった商品が店舗に並び、それをお客様が手に取ってくださる様子を見ると本当にうれしくなりますね。また、その一方で異動したばかりの頃は研究所との時間感覚の違いに戸惑いました。長期的なスパンで取り組む業務が多かった研究所に比べ、半年から1年間のサイクルの中で結果が求められる仕事。企画チームから要望や課題が出てくる時も資料などがない中でまず打ち合わせが始まり、そこから頭と手を動かしっぱなし。1日、1週間、1ヶ月があっという間に過ぎていきます。そんな中、特に印象に残っている仕事は、初めて最初から商品開発に携わった有名店とコラボした冷凍ラーメンの開発でした。

開発に一から
携わった商品は、
自分の一部のような存在。

この冷凍ラーメンはある高級食材と水だけで出汁を取っているのが大きな特徴でした。しかし当然、同じレシピでは販売価格が高くなり過ぎてしまいます。何度も、何度も、様々な食材や調味料の配合を試しながら「これは!」と思う味ができる度、商品ターゲットと近い年齢の社内のメンバーにも試食をしてもらい、意見をもらっていました。そうして一歩一歩、味とコストの最高のバランスを探っていったのです。ところが、味が決まった後も大きな壁が立ちはだかりました。今度は工場で生産する際、これまでの冷凍麺の設備機器ではトッピングを麺の上に載せる工程が上手くいかなったのです。工場のメンバーとも知恵を出し合い、最終的にはこれまでとは異なる方法で解決することができたのですが「商品はみんなで一緒に作っている」と改めて実感した瞬間でしたね。また、開発に一から携わった商品は、まるで自分の一部のような存在です。愛情も、発売後の心配も尽きません。「お店の味とそっくりだ」とお客様の声を頂いた時は、自分が褒められているようなうれしさに包まれました。気づけば、この部署に異動して3年目。私のそばで常にアドバイスをくださっていた先輩も異動し、企画チームや工場から問い合わせがあった際も、最終的な判断を私が下さなければなりません。責任は大きくなりますが、その分やりがいも大きいです。入社から6年間、こんなにも色々なことに挑戦できるとは思っていませんでした。しかも、市販用冷凍食品だけでも様々な領域の商品がありますし、温度帯や販売形態の異なる商品もまだまだある。この会社にいる限り、仕事に飽きることはないのでしょうね。

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