MEMBER02

技術と食品の知識を
武器に、製造現場の
スペシャリストに。
A.K.
生産・加工群馬工場
製造課
2014年入社
※所属は取材当時のものです

半年間の研修のおかげで、
1年目から
改善提案ができた。

小さい頃から機械が好きで、専門的に技術を身につけるため、5年制の高専に進学しました。その中でも日々の食生活を支える、食品の生産現場の技術に興味があったということと、将来、自分の子どもに「これは、お父さんがつくっているんだよ」とスーパーで胸を張れるような仕事に憧れがあり、食品会社で働きたいと思っていました。マルハニチロの商品は身の回りにたくさんあるので、より暮らしの役に立っているという実感が持てるのも魅力でしたね。入社後は、研修として全国6ヶ所の工場を1ヶ月ずつ回りました。最初にたくさんの現場を見たことで、それぞれの工場の特色が整理され、多くの視点を得られたと思います。というのも、マルハニチロの場合、工場によって扱う商品も生産ラインも異なり、更に社員の考え方や現場の対応にも違いがあるんです。研修がなければ、自分の配属工場だけが常識だと捉えてしまい、業務の効率化、衛生面の強化などに柔軟に対応できなかったかもしれません。本当に良い経験でした。実際1年目に宇都宮工場に配属されてすぐ、私は工場のライン長に意見を伝えました。使用している台車がプラスチック製だったため、壊れてしまったら異物混入のリスクがあるのではないかと指摘。自ら溶接を行い、ステンレス製の台車を新たにつくったのです。こういった現場改善のために入社1年目の意見でも受け入れてくれる環境は、マルハニチロの大きな魅力だと思います。

「自分がいなくても
できる仕事」を
一つずつ増やしていく。

宇都宮工場での初めの3年間は、業務用の冷凍のマグロのたたきを生産するラインを受け持ちました。その中でも「充てん」と呼ばれる食品を真空パックにする作業を2年間担当。冷凍前のマグロはやわらかく、真空パックにすると身がつぶれてしまったり、うまく充てんができず苦戦しましたね。ただ、そういったつまずきを自分だけの経験とせず、きちんと手順書にやり方やコツを残すようにしていました。いずれは自分が他の工場に異動していなくなった時、また誰かが同じような失敗で時間や商品を無駄にしていては工場自体が成長しないからです。工場では「自分にしかできない仕事」を「自分がいなくてもできる仕事」に変えていくように心がけていました。最後の1年で班長という立場につき、上司と二人で7名ほどのグループを管理する業務も担当。3年目で責任ある業務が任せてもらえたことは自信にもつながりました。その後、同じ部署内で担当が変わり、新規事業であるロングライフチルド食品の生産ラインにも関わるように。冷凍食品での知識を役立てられたのはもちろんですが、この時は現場以外の業務にも貢献できたのが印象的です。ロングライフチルド食品は低温殺菌と呼ばれる工程を通過しており、低い温度で長時間食品を殺菌します。その後、食品をまた適正温度まで下げるのですが、その際に必要以上に冷却水を使っていることを発見したのです。上司に提案してすぐに検証を行い、最終的に冷却水の使用時間を5分ほど短縮することができました。残念ながら、この事業は撤退することとなりましたが、現場だけでなく、工場のインフラにまで視野を広げ、省エネを実現した生産ラインづくりに携われたことは、新たなやりがいの発見でしたね。

技術を学び、
食品や管理の知識も
身につけていった。

昨年10月より、群馬工場に異動して現在に至ります。この工場で扱っているのは、グラタンやドリア、コロッケ、ホットケーキなど。ここでは主に製造管理の全般を担当しており、これまでの経験を幅広く役立てながら業務についています。新商品の生産依頼にも対応するようになりました。最近扱ったのは「グラタン」。開発部から依頼を受けて、レシピを見ながら生産ラインに当てはめていきます。食感を出すためにトッピングのタイミングを工夫したり、手作業の工程を組み込んだり、最適な製造方法を考えていくのは大変ですが、うまく生産ラインに乗った時には大きな達成感を得ることができます。私は入社以来、工場一筋。技術について学びながら、同時に食品や管理の知識と経験を身につけました。その両方の知見を活かしながら働くのはとても面白く、自分にできることが目に見えて増えていくのはとても楽しいですね。働く現場が変わるたび、何度も仕事の魅力を感じられるのはマルハニチロの素晴らしいところ。これからも、技術と食品の組み合わせを武器に、製造現場のスペシャリストを目指して頑張っていきたいと思います。