MEMBER01

仕事でもプライベート
でも、海を、魚を、
愛する営業担当。
I.S.
調達水産第四部
まぐろ課
2013年入社
※所属は取材当時のものです

早く世界中の海に
行きたくて、
自ら志願して営業に。

海のない栃木県に生まれ育ったせいもあるのでしょうか、子どもの頃から海に対する憧れを強く抱いていました。大学時代には、スキューバダイビングも始めました。とにかく、魚を見るのが好きなんです。就職活動でも、最初は商社や物流業界を中心に回っていましたが、困難に直面した際も粘り強く仕事と向き合い続けるには、自分が心から好きだと思える商材に携わることが大切だと考え、マルハニチロを選びました。マルハニチロの「人」に魅了された部分も大きかったですね。希望の部署は迷わず、水産部門。まぐろ課への配属が決まった時はうれしくて、実家の母親にすぐ電話をかけました。最初の2年間は、貿易実務を担当。世界各国からマグロを輸入する際の手続き業務を担っていましたが、早く世界中の海に行きたくて…。1年目の終わりの頃、自分から上司に頼みこんで、海外への買い付けに同行させてもらいました。行先は、チュニジアとマルタ。初めて乗ったマグロ漁船の光景は今でも忘れられません。デッキの上は、マグロの血で一面真っ赤。200kgも300kgもあるマグロの品質を一匹ずつチェックします。また、養殖マグロの買い付けの際、私の上司はウェットスーツに着替え、いけすに飛び込みます。マグロの泳いでいる様子や太り方を自分の目で確認しているのです。そうしたダイナミックな現場を見て、「自分も早く買い付けができるようになりたい」と営業を志願。3年目からマグロの買い付けと販売を行う担当となりました。

上司とともに
生産現場に赴き、
マグロについて学ぶ日々。

現在の仕事は、マルタやトルコを中心とする地中海沿岸国、オーストラリア、メキシコなどの生産地からマグロを買い付け、国内の工場で加工・選別したのち、スーパーや外食店のバイヤーさん、魚市場を仕切るせり人などに販売すること。つまり、自分で買ったマグロを、自分で売るというわけです。現在はまだ上司とともに生産現場に赴き、商談の進め方や品質の確認方法などを学んでいる段階ですが、隣で見ているだけでもその難しさはわかります。マグロは水産物の中でも高価で、かつ一度に数百トンという単位で買い付けを行うため、その商談も一筋縄ではいきません。長ければ3〜4ヶ月に及ぶこともある。そのくらい生産地の人たちも自分たちのマグロに思い入れがあるため、交渉が難航することも多々あります。ただ、私たちがこうして世界中でマグロを買い付けることができるのは、歴代の先輩たちが生産地の人たちと築いてきた厚い信頼関係があるからこそ。逆に、私たちの仕事ぶりが原因で信頼を損なってしまったら、長年続いた取引自体がなくなってしまうかもしれません。日本人の大好きなマグロを当たり前のように食べられなくなってしまうかもしれないのです。責任の大きな仕事だと感じています。でも同時に、自分が海外で買い付けたマグロが、スーパーの店頭でお客様の手に取ってもらえたり、回転寿司屋で美味しそうに食べられたりする姿を見た時は、それはもう、心からうれしくなる仕事なのです。

業界でも少ない
女性の営業担当として、
進む道を開拓していく。

マルハニチロの最終的な目標は、食を通じて世界を豊かにすることです。日本国内の水産物の消費量は減少傾向にありますが、海外ではアジア諸国を中心に増加しています。これまでは海外から輸入し、日本国内で販売することを事業の中心に据えていましたが、今後は販売先としての海外にも注目し、世界中で需要を開拓していく必要があります。世界中の水産会社がライバルになるわけです。会社にとっても大きなチャレンジですよね。私自身も、そうしたチャレンジの先頭を、営業として走っていきたい。というのも、業界全体を見渡しても、まだ女性の営業は数が少ないのが現実です。だからこそ、私が「やっぱり、女性には無理だ」とあきらめてしまったら、後輩の進む道を狭めてしまうかもしれません。そうした状況をつくらないためにも、自分に欠けているものを常に意識して成長の機会を求め続けていきたいですね。休日は会社の同僚や先輩とスキューバダイビングや釣りに出かけてリフレッシュしています。仕事でも、プライベートでも、大好きな海や魚に囲まれているのだから、この先も全力で駆け抜けていきたいですね。