MEMBER01

人を巻き込み、
価値を最大化する
商品開発のプロ。
A.K.
養殖増養殖事業部
養殖開発課
2023年入社
※所属は取材当時のものです

まずやってみる。
初めてのことにも
積極的に挑戦していく。

改めて振り返ると、私の人生には常に魚が身近にありました。祖父が漁師で、小さな頃から魚を食べることが大好き。大学時代は水産学部で魚介類に関する研究をしながら、実習では缶詰やかまぼこなども作っていました。大学院に進学後は機能性表示食品の分野を選択。食品に含まれる成分(魚類でいうとDHAやアンセリンなど)が細胞にどう影響するのかといった研究に打ち込んでいました。そのため、就職活動でも自ずと水産食品系の企業に足が向いていましたね。その中でマルハニチロに惹かれたのは、オープンカンパニーに参加したことがきっかけ。様々なコンテンツを用意して楽しませてくれたり、質問や相談にも丁寧に対応してくれたり。とにかく、学生ファーストだったことを覚えています。「こういう方たちが働いている企業なら、安心して働ける」そう感じたことが、入社の大きな決め手になりました。入社後は、増養殖事業部 養殖開発課に配属となり、念願だった開発事業にも携わることに。ちなみにこの課は、私が入社する1年前にできたばかりのチームで、実質的なメンバーは上司と私の二人だけ。食品開発の新規事業を立ち上げるタイミングでの参加だったこともあり、何もかもが手探りの状態でした。そんな中、緊張やプレッシャーを感じている私の背中を押してくれたのは「やってみなければわからない。とにかく挑戦してみよう!」という上司の言葉でした。以来、“まずやってみる”という精神を心掛け、初めての業務にも積極的に挑戦するようにしています。

理解を得るため、
相手の不安や課題と
真摯に向き合う。

とはいえ、壁にぶつかることも日常茶飯事です。現在、私が主に携わっているのは、残渣(製造や加工などの過程で出る食品の廃棄部分)餌料の開発と未利用資源や養殖魚を使った食品開発の二つ。とくに1年目の後期は、養殖事業における餌代の高騰に加え、SDGsの観点から残渣を活用した餌料の確保が、部として取り組む喫緊のミッションでした。そこで、餌料の製造工場に「残渣餌料を供給してもらいたい」とお願いに行ったのですが、最初は門前払い。数回訪れても取り合ってもらえず、行く度に肩を落として帰る日々が続きました。けれども、諦めずに交渉を重ねたところ、少しずつ話を聞いてくれるように。最終的には条件を整えることで、新たなスキームによる取り組みが始まりました。この時、自分たちの要望を伝えるだけでなく、相手の課題や不安と真摯に向き合うことが仕事をする上で大切だと気づきました。また、信頼を勝ち取るためには、相手の現場に足を運ぶことが欠かせないことも。「机に座っているだけでは叶わない、わからないことがある」と身をもって学んだ経験でした。

様々なプロが存在し、
身近にいる環境を
活かしたい。

もう一つ、私にとって大きな経験となったのが、入社してすぐに担当した『ブリのたたき』の商品開発です。約1年をかけて企画から開発、製造、営業、販売まで初めて全工程を経験した思い入れの強いプロジェクト。約10ヶ月間にわたって試行錯誤を重ねたタレ、製造の手配や品質管理の課題のクリア、営業の各部署との連携や実践…。一つの食品を世に出すために「ここまで多くのプロセスが必要なのか」と驚き、その大変さも痛感しました。ただ、その一方で、全工程を見てきたからこそ、問屋さんや営業チームのメンバーへ、自分の言葉で商品の魅力をしっかり伝えることができましたし、商品を実際に導入店舗で食べたときの喜びは人一倍強かったと思います。また、この仕事を通じて社内の多くの人と関わった経験は、当社の事業の幅広さを改めて感じる機会にもなりました。事業が変われば、常識、視野、商品、その先にいるお客様まで、すべてが変わる。様々なプロフェッショナルが存在し、身近に相談できる環境は本当に心強いですね。今後の目標は、まずは自分が携わる事業を軌道に乗せること。より良い商品を届けるためには、多くの人を“巻き込む力”も必要だと感じています。そして、人を巻き込むためには、何よりも向上心を持って業務に取り組むことが大切です。様々な人たちの協力を得ながら、一人では成し遂げられないような価値を生み出していきたい。人と人をつなぐような人材にも成長したいと思います。

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