モノ語リ

白身&タルタルソース 弁当

幾度の進化を遂げ、
歴史の詰まった私。

日本のお弁当文化が世界的ブームに! いまや「Bento」は「kawaii!」ともども“国際語”になりつつあるとか。そんな趨勢すうせいの、ほんの一端ですが担ってまいったと自負するのが(エヘン)、私、こと「白身&タルタルソース」でございます。

当方デビューは1994年春、すでに四半世紀も昔のこと。
ですが、世のお母さま方から喝采を浴びたあの日々を、いまだ忘れられません。ソースインフライ、すなわちタルタルソースを衣の内側・・・・に封入するという画期的な手法により、お母さま方曰く、(ソースを)「別がけする手間いらず」「周囲のおかずに流れ出ないのがイイ」との評判をいただく。
またたく間にBento界のスターダムへと上った私です、が
―諸行無常、奢れる者は久しからず― の教訓を胸に、以後10数回ものリニューアルを敢行してまいりました。

なかでも特筆すべきは…。デビュー3年目(1996年)に、調理方法をオーブントースターから電子レンジへ変えたこと。そして2013年、自然解凍を可能にしたこと。自然解凍でおいしく、そして安心して食べていただけるよう、いくつもの技術的ハードルを越えねばならない、真に苦闘の日々でした。

もうひとつ、忘れ得ぬのは東日本大震災。当時の石巻工場が被災し、一時休売を余儀なくされました(2017年より新石巻工場が稼働)。人に歴史ありと申しますが、ワタクシ自身の内側にも、20余年分の「モノ語リ」が詰まっております。

「白身&タルタルソース」
とは(食レポ風)

スケソウダラの白身にコクのあるタルタルソースを乗せて衣をつけて揚げた一品。ソースインタイプのフライという画期的な形状。ふっくらとした白身魚と、なめらかなタルタルソースの相性が抜群。レンジで調理しただけなのにサクッと軽い音。ごはんのおかずだけでなく、パンにはさんだら… アッという間にフィッシュバーガーの出来上がり。

「ソースインフライ」
という逆転発想

楽しいお弁当タイム。でも、フタを開けたらソースが散乱! いや、そもそもソースを忘れた! ? そんな「あるある」に着目した開発陣。「ならば衣にINしてしまおう」。ごく小さな発想転換。でもお弁当ユーザーの等身大目線から生まれた一大イノベーションだった。姉妹品「ほうれん草とチーズのささみかつ」や「えび&タルタルソース」も人気。

白身&タルタルソース

「自然解凍」を実現させた
イノベーション❶

朝、凍ったままお弁当にIN。ランチタイムには食べごろの状態へ。この「自然解凍」を可能にすべく、多くのスタッフが奮闘した。まず原材料の見直し。油やパン粉などを徹底吟味し、解凍時にサクサク感が出るよう衣をリニューアル。タルタルソースも、凍らせて良し(冷凍耐性)、レンジ加熱しても良し(耐熱性)の両立をめざした。

「自然解凍」を実現させた
イノベーション❷

製造・流通工程にもイノベーションは及ぶ。なぜなら「自然解凍」とは、家庭で加熱調理しないことを意味するから。そこで工場での衛生管理、配送時の温度管理、この間の品質管理体制をより徹底することが求められた。容器(トレイ)にもミシン目を入れ、切り離しやすくすることで、必要な分だけ取り出して調理することを可能にしている。

白身&タルタルソース

“持続可能な”
漁獲-生産プロセス

当社グループ会社がアメリカのアラスカ沖で漁獲したスケソウダラを使用。実はこのスケソウダラ、水産資源や海洋環境に配慮した、持続可能な漁業で獲られており、製品の加工・流通でも適切な基準を満たしていることから、当社はその証であるMSC認証を取得。原料調達から生産まで全て自社。だから安心!だから美味! !ふっくらジューシーな白身魚本来の素材感を、ご堪能あれ。

おいしさの進化、
冷凍食品の未来

日本で冷凍食品が初めて発売されてから約90年。技術の進化を積み重ねるとともに、おいしさも追求されている。今では調理の手間が省けるだけでなく、自身で調理するよりおいしいから買う、と、ユーザー自身の心境も変化している。よりおいしいものが、より簡単に。これからも人々の食卓と時間を豊かにするために、進化の歴史を紡いでいく。

2020年6月時点の情報です
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