CROSS TALK先輩後輩対談

今回は、同じ部署で働く入社2年目の後輩社員と
入社17年目の先輩社員に集まってもらい、
それぞれの立場からプロジェクトの関わり方や
育成についての考え方などを
語り合ってもらいました。

後輩S.H.
2018年新卒入社。大学時代は家政学を専攻し、管理栄養士の資格も取得。入社後は、通販など、店舗を持たないお客様を担当する無店舗営業部へ。管理課を経て、2年目から販売課に異動。東海地方の生協の営業担当として、月1回は名古屋に商談に通っている。
先輩I.S.
2002年新卒入社。本社の管理業務からスタートし、関東支社で営業を7年間経験、労働組合の専従としてより働きやすい職場環境づくりに貢献する。その後、無店舗営業部販売課に配属され、産休・育休を経て現在は2児の母を務めながら、営業としても活躍中。

教える側、教わる側の心がけていること

後輩
無店舗営業部の社員は全部で40名くらい。初めは部内の人の名前を覚えるのに苦労しました。でも、先輩は電話でいつもハキハキお話をされていたのが、とても印象的で。声と、顔と、名前が最初に一致した先輩でした。
先輩
なんだか恥ずかしいね。Sさんが当部に配属されたときは、若いのに落ち着いているなという印象だった。1年目の管理課時代も、営業として現場に出るときのことまで考えながら、よく勉強していたよね。
後輩
1年目はOJT制度があって、サポートはもちろん、相談にのってくださったり、目標を一緒に立ててくださったりしたおかげで心強かったですね。ちなみに、私の担当はかなり年上の役職のある先輩でした。
先輩
そうだったんだね。経験のある人についてみてどうだった?
後輩
経験豊富な方はたくさんの選択肢を持っているんです。一つ相談したら、いくつものアドバイスが返ってくる。その中からやってみようと思えるものを実行できるのが魅力でした。逆に教える側は心がけていることはあるんですか?
先輩
困っている社員を見つけても、すぐ声をかけないかも。少し様子を見て、悩みが煮詰まってそろそろ…という時に「どうしたの?」と。
後輩
どうしてですか?
先輩
人から教えられたことを実行するのと、自分で考えて実行するのとでは学びが圧倒的に違うから。上手くいってもいかなくても、ちゃんと自分の記憶に残るよう、自分で考える時間を一度持ってほしいと思っているの。
後輩
なるほど。別の先輩からも「人からもらった答えは100%真似をしても、その人を越えることはできないのだから、いいところだけを吸収すればいい」と言われたことがあります。まずは自分で考えた上で、周囲のアドバイスを活かせばいいのだと学びました。
先輩
この会社は面倒見が良い先輩が多いから、いろいろな先輩がアドバイスをしてくると思うけど(笑)、でも結局、お客様に直接話すのは、担当している営業だから、ある程度はやりたいようにやった方がいいと思う。

初めて一緒に仕事をしたときのこと

後輩
昨年の秋、冷凍の野菜スープの素を開発するプロジェクトでしたよね?
先輩
そう。このプロジェクトは、マルハニチロ発案の商品を新たに売り出していこうという動きから始まったよね。これまでは、お客様からの依頼を受けて開発を行うことが多かったのに対し、今回は自分たちでマーケティングをして、一から商品を開発するという、全部やっていくというもの。
後輩
「働くお父さんやお母さんを助けるスープ」といったコンセプトでしたよね。さらに、栄養面にも気を配ることで、育ち盛りの子供たちも安心して食べられる商品にしたい、と。だから、栄養学を学んだ私が参加することになったと聞きました。
先輩
まだ入社して半年くらいだったよね。参加が決まったときどうだった?
後輩
本当に何もわからない状態で不安でした(笑)。チームメンバーは実際にお子さんのいる社員さんばかり。私は母親ではないから、初回のアイデア出しの会議でもまったくイメージがわかず。先輩が上手にサポートしてくださって助かりました。
先輩
私は、全体を統括するような立場だったからね。でも、最初に部長から言われたときは、テーマが大きすぎてどうしていいか分からなかった。商品を開発する際は、メンバー全体を巻き込むストーリーが大切だと思っていたから、毎回の会議もどう進めていこうかすごく悩んでいたの。大きな目標を共有して、その上で各会議のゴールを決めていく。こういう会議のファシリテーションは、労働組合時代の経験が役に立っているかな。
後輩
たしかに。皆さん、それぞれに強い思いを持っていたし、それをまとめるのは大変そうに見えました。

プロジェクトを通して学んだこと

先輩
今回は「本当に売れるの?」と自信を持てない時期もあったなあ。でも、そういうときこそ、これまでのマルハニチロのマーケティングの資料をもっと有効活用していくべきだと気づくことができたかな。
後輩
私はこのプロジェクトに参加したことで、商品開発一連の流れを知ることができました。ゼロから、自分たちのアイデアを形にしていくのは面白い経験でした。しかも、そういう仕事に営業が関われると思っていなかったので、入社前の「営業」のイメージがガラッと変わりました。
先輩
商品開発に営業も関わるのは、この会社ならではですよね。でも、Sさんが栄養に関する分析依頼をたくさん受けてくれて、本当に助かったな。でも、商品開発の進め方は一つではないので、これから他の方法も知ってほしい。今回のように、会議から始まるときもあれば、工場から話が来ることもあるから。
後輩
そうなんですね。他にアドバイスはありますか?
先輩
今回は会議でたくさんの人と相談をして進めていったけど、そういった人との関わりも大切にしてほしいかな。この部署は扱う商材も多く、それぞれの社員が得意分野を持っているので、交流を増やしていけば、新しいアイデアを生み出しやすくなると思うな。
後輩
皆さん、自分の強みを持っていますよね。私もこの先、管理栄養士の資格をもっと活かしたいと思っています。ただ、味がよくなければ商品にはならないので、栄養面と味を両立できる商品開発に関わりたいと思っています。
先輩
いいね!学校給食向けの営業をやっていたとき、鉄分強化やカルシウム強化を望む声は大きかったから、「この商品を入れることで、必要な栄養素を摂ることができます!」って言えるものをつくってほしいな。
後輩
それ、いいアイデアですね!

今後の目標、これからの働き方

先輩
商品開発以外では、どんな目標を掲げているの?
後輩
「利益を上げて、お客様からも愛される営業!」なのですが、まだほど遠いです(笑)。なので、少しでも理想に近づけるよう、担当しているお客様のことをもっと知ることが、直近の目標です。何を求めていて、何を考えていて、マルハニチロとして何ができるか、お客様に寄り添える営業になりたいです。先輩はどんな目標を掲げているのですか?
先輩
私は、スペシャリストより、ゼネラリストを目指そうかなと思っているところ。この17年間で様々な経験をさせてもらったので、この先ももっと視野を広げていきたい。他部署にも興味があるな。
後輩
そうなんですね。スペシャリストって響きも格好いいですけどね。このこの人に聞けばなんでも分かるという存在。
先輩
もちろん。でも、みんながみんなスペシャリストだと大変だから、中には全体を見渡せる人も必要かなって。ものすごく詳しい訳じゃなくても、みんなの役に立てる存在も、最近はいいなと思っている。
後輩
これまでの様々な経験があるからこその目標ですね。格好いいです!
先輩
ありがとう。Sさんも若いうちにたくさん経験して、たくさん失敗して、いろいろな人と関わってほしいな。あと、オススメしたいのは、若いうちに一度、地方転勤を経験すること。結婚したら、動きづらくなってしまうからね。
後輩
たしかに、いろいろな場所でいろいろなことを学びたいですね。結婚はまだ、何も考えていませんが…。
先輩
じゃあ、まずは、たくさん飲みに出かけて交流を深めよう!私、若い頃は毎日のように飲み歩いてたよ(笑)。
後輩
そうだったんですか(笑)。今しかできないこと、たくさんやりたいですね!ぜひ、飲みに連れて行ってください!!