テナガエビ
- 英名
- Oriental river prawn
- 学名
- Macrobrachium nipponense (De Haan)
- 別称
- カワエビ(全国)、ダクマ(九州)
- 分類
- 十脚目 コエビ下目 テナガエビ科 テナガエビ属
- 体長
- 10cm
- 分布域
- 北海道を除く日本各地、韓国、台湾、中国
- 特徴
- 長いハサミ脚が名前の由来。ハサミ脚の長さは、成長したオスなら体長の1.5~2倍に達するが、メスや若いオスはそれほど長くない。流れの緩やかな河川、湖沼にすみ、水生昆虫などの動物質を主体に、藻類などの植物質も食べる。産卵期は春から夏で、メスは産卵した卵を腹部に抱いて、孵化するまで守る。孵化した幼生は流れに乗って海に下って成長し、稚エビに変態した後、川を遡る。ただし、一度も降海せずに湖で繁殖し、一生を過ごす陸封型も存在する。柴漬け漁、籠漁、釣りなどで漁獲する。日本の淡水エビ類の中で最も普通で、最も重要な種類。なお、日本本土には、本種の他に、ヒラテテナガエビ、ミナミテナガエビの2種があり、また、南西諸島にはさらに6種類が分布する。
- 料理法
- 空揚げ、焼き物にすると香ばしくて美味。小型のものは佃煮にもよい。寄生虫を持つ可能性があるため、生食は避けること。