シバエビ
- 英名
- Shiba shrimp
- 学名
- Metapenaeus joyneri (Miers)
- 別称
- シロエビ、アカヒゲ
- 分類
- 十脚目 クルマエビ下目 クルマエビ科 ヨシエビ属
- 体長
- 15cm
- 分布域
- 東京湾以南の日本、黄海、東シナ海、台湾
- 特徴
- 体は灰色で、小黒点が散る。体表には細かい毛が生えており、ざらざらした感触。内湾の20m以浅の泥底を好んですむ。江戸時代に東京湾の芝浦(現在の港区の一部)で沢山獲れたのが名前の由来。昭和30年頃までは打瀬網による本種の漁が芝浦でも見られたが、その後の埋め立てや水質悪化により、現在、芝浦における漁獲は全くない。ただし、今でも、神奈川県の川崎から本牧沖で、10年間に1~2度大発生することがあり、その際は築地市場にもまとまった入荷がある。現在、国内の主な漁場は、三河湾、豊前海、有明海など。交尾を終えて、交尾栓を腹に持ったメスは「イシモチ」と呼ばれる。交尾栓というのは、オスが、メスの体内に精子の包みを挿し入れた後に掛ける鍵のようなもので、石灰質でできているため、素揚げなどで殻ごと食べる際に歯に当って驚かされることがある。ただし、殻を剥いてしまえば一緒に取れてしまうので問題はなく、また、イシモチだからといって商品価値に影響はない。
- 料理法
- 小型だが、肉は柔らかな弾力があり美味。かき揚げ、そぼろ、椀種で賞味。鮮度が良ければ刺身にも。旬は冬。