ソコダラ
- 英名
- Kamohara’s grenadier、Kamohara’s rattail
- 学名
- Nezumia kamoharai Okamura
- 別称
- チョッピ(三崎)、ゲホウ(静岡)、ネズミ(高知) *いずれも、ソコダラ類の総称
- 分類
- タラ目 ソコダラ科 ネズミダラ属
- 体長
- 38cm
- 分布域
- 相模湾。
- 特徴
- 頭の先は少し尖っており、その下側に小さな口が付いている。尾鰭はなく、尾部は少しずつ細くなって終わる。腹部に発光器がある。ソコダラ類は世界中の深海に多くの種類が分布しているが、深海のため漁獲が難しいこと、身肉の歩留りが悪いこと、成長が遅く資源の枯渇が早いことなどから、ほとんど漁業の対象になっておらず、混獲されたものが産地で利用される程度。
なお、本種の属名‘Nezumia’は、著名な魚類学者であるスタンフォード大学のデイビッド・スター・ジョルダン博士が、日本近海で採集された標本を基に‘Nezumia condylura’(和名:ネズミダラ)を1904年に新種記載した際に新設したもので、ソコダラ類の地方名の「ネズミ」にちなんだものと考えられる。
- 料理法
- ソコダラ類の肉質は外見に似ず美しい白身で、フライ、鍋物、刺身として美味しい種類が多い。身を卸す際は、墨汁のような発光液で身が汚れるので、腹部の発光器を傷つけないようにすること。