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スケトウダラ

スケトウダラ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Walleye pollack、 Alaska pollack
学名
Theragra chalcogramma (Pallas)
別称
スケソウ・スケソ(北海道、東北、北陸)、メンタイ(北海道)、キジダラ(富山)
分類
タラ目 タラ科 スケトウダラ属
体長
60~70cm
分布域
日本では山口県以北の日本海、房総半島以北の太平洋およびオホーツク海。その他、朝鮮半島から、カムチャッカ半島・ベーリング海を経て、カリフォルニアに至る北太平洋の大陸棚とその斜面。
特徴
一般にタラ類は底魚という印象があるが、本種は主に中層にすみ、広く回遊を行う浮魚である。下顎が上顎より先に出ているのもオキアミなどのプランクトンを食べやすくするため。一方、海底を探る必要がないため、下顎のヒゲは全くないか、あっても短い。体側には、特徴的な黒褐色の斑紋が縦に並ぶ。本種は鮮度の低下が早いため、マダラのような生鮮や塩蔵での出荷が難しく、長い間その資源は十分に利用されてこなかったが、1960年に冷凍すり身に加工する技術が開発されてから漁獲が急増し、1970年代には、年間約300万トンの国内水揚げ(ベーリング海などにおける遠洋漁業分を含む)の大部分がすり身に加工されるようになり、ちくわ、蒲鉾などの原料の中心を担うようになった。その後、日本漁船が遠洋漁業から撤退、北海道沿岸の漁獲量も減少し、現在では鮮魚としての出荷割合が増え、韓国などに輸出もされるようになった。
料理法
癖のない白身で、鮮度の良いものは鍋物、フライ、刺身として非常に美味で、その味はマダラ以上とも言われる。また、塩干品やすり身に加工される。本種の卵巣がいわゆる「タラコ」である。