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ギンダラ

ギンダラ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Sablefish、Black cod、Coalfish
学名
Anoplopoma fimbria (Pallas)
別称
ホクヨウムツ(現在は使われない)
分類
カサゴ目 ギンダラ科 ギンダラ属
体長
60~80cm、最大1m
分布域
三陸以北、アラスカを経てカリフォルニアに至る北太平洋。
特徴
タラの名を持つが、分類上タラの仲間ではなく、アイナメに近いもの。体は細長く、やや側扁する。体表は黒色の細かい鱗に覆われており、英名の‘Sable’は「クロテン」、‘Coal’は「炭」の意味で、英名はいずれも「黒」を意味している。和名の「銀」は、見る方向によっては「いぶし銀」のような輝きがあるためだろうが、名前に高級感を持たせる意味合いもあったのかもしれない。もともと日本国内では稀に獲れる程度で、ほとんど馴染みのない魚であったが、1960年代にベーリング海域での底魚漁業が盛んなってから大量供給が始まったもの。1980年代までは安価な惣菜魚としての位置付けであったが、近年は中国などのアジア諸国での人気も高まり、高級魚に昇格してしまった感がある。また、最近、北米で養殖が始まり、日本へも鮮魚として輸入されるようになった。
料理法
癖のない脂の乗った白身は、照焼き、味噌漬け、粕漬けにすると絶品。鮮度のよいものは刺身も旨い。アメリカ人にも好まれる魚で、燻製にもされる。