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詳細情報

アミメノコギリガザミ

アミメノコギリガザミ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Giant mangrove Crab、Giant mud crab
学名
Scylla serrata (Forsskål)
別称
マングローブガニ(全国)、エガニ(高知)、ドウマン(浜名湖)、ガザミ(沖縄)[改行] *以上、全てノコギリガザミ類の総称。[改行]
分類
十脚目 短尾下目 ワタリガニ科 ノコギリガザミ属
体長
甲幅25cm
分布域
相模湾以南の日本。沖縄では普通種。その他、太平洋、インド洋の熱帯水域に広く分布するとされるが、他種と混同されている可能性がある。
特徴
ノコギリの名は、甲羅の前側にほぼ同じ大きさのトゲが並んでいるため。日本には本種を含めて、トゲノコギリガザミ、アカテノコギリガザミの計三種類のノコギリガザミ類が分布するが、これらは最近まで1種類とされていた。本種は脚にはっきりとした網目模様を持つのが特徴で、三種の中で最も大型になる種。また、ワタリガニ科の最大種でもある。オスのハサミ脚は特に巨大化し、体重の40%に及ぶ。主にマングローブ地帯の汽水域にすみ、昼間は穴の中で過ごし、夜、餌を求めて活動する。
料理法
繊維のしっかりした肉質で、シコシコした歯ごたえがある。味は適度な甘みがあり美味。特に巨大なハサミの中身は食べ応えがある。日本では、水揚げのある浜名湖、高知、沖縄などでは名物となっているが、一般には殻が固くて食べにくく、また泥臭い印象があるためか人気は今ひとつで、産地以外にはほとんど流通しない。しかし、熱帯地域の生産国ではどこにおいても人気が高く、高価なものである。食べ方は塩茹での他、東南アジアでは、殻ごとぶつ切りにして油通しした後、ネギ、香辛料、豆?などと一緒に炒める中華風のレシピがポピュラー。