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詳細情報

タラバガニ

タラバガニ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Red King Crab
学名
Paralithodes camtschaticus (Tilesius)
別称
タラバ(一般)
分類
十脚目 異尾下目 タラバガニ科 タラバガニ属
体長
甲長22cm、甲幅25cm
分布域
日本では北海道周辺。その他、オホーツク海、カムチャッカ半島、さらにアリューシャン列島から、ベーリング海、アラスカまで分布。
特徴
普通のカニ類(短尾下目)がハサミ脚を入れて5対の脚を持つのに対して、ヤドカリの仲間(異尾下目)であるタラバガニ類は、一対の脚が退化して実質的に4対の脚しか持っていない。本種は、近縁のアブラガニによく似るが、甲羅の下方の「心域」と呼ばれる区域のトゲが6本であることで区別できる。水深30~300mにすむが、この生息域がタラの漁場と重なるために「鱈場」の名が付けられた。さまざまな小動物を餌として成長し、成熟まで約10年、寿命は30年に達する。北海道では20世紀の初頭から陸上の缶詰工場で加工が始まり、さらに洋上で缶詰加工する母船式かに漁業(いわゆる蟹工船)が発展したが、冷蔵、冷凍あるいは活での全国流通が本格化するのは、交通手段や冷蔵庫が発達した1960年代以降である。現在では主に刺し網で漁獲される。なお、1960年代にロシアが北ヨーロッパのバレンツ海に移入した個体群が分布を広げており、日本へも輸入されることがある。
料理法
肉はエキス分が多く、濃い甘みとうまみを持つ。茹でガニ、蒸しガニ、焼きガニなど。