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ズワイガニ

ズワイガニ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Snow Crab、Queen crab
学名
Chionoecetes opilio (O.Fabricius)
別称
マツバガニ(鳥取・島根)、エチゼンガニ(福井)、コウバクガニ(雌、金沢)、セイコガニ(雌、福井) *その他、産地、型の大小、身入りの良し悪しなどで呼び名は数多い。[改行]オピリオ(市場名、特に、アラスカから一緒に輸入される近縁のオオズワイガニ<=バルダイ>と区別するため)[改行]
分類
十脚目 短尾下目 クモガニ科 ズワイガニ属
体長
オス:甲長12.5cm、甲幅14cm、メス:甲長7cm、甲幅7cm
分布域
日本では、茨城県以北の太平洋岸、山口県以北の日本海、オホーツク沿岸。その他、アラスカ、カムチャッカ、韓国、北大西洋のグリーンランド、カナダ東岸まで広く分布する。
特徴
生時は暗赤色だが、加熱すると赤くなる。日本では、主に水深200~400mの泥底にすみ、普段はその深度帯の中でも、未成体は230mより浅場に、成体のメスは250m付近の中間帯に、成体のオスは275mより深場にすみ分けているが、夏から秋にかけてオス・メスともに225m付近の浅場に集まり、メスが脱皮直後に交尾を行い、メスは約5万粒の受精した卵を腹に抱く。この卵は孵化まで約一年半を要し、さらに約2ヶ月半のプランクトン生活を経て稚ガニになる。さらに繁殖可能なサイズに達するまで、8~10年掛かる。日本海における漁獲は底曳網が主体で、「かに篭」の漁獲は少ない。国内の漁獲量は1960年代をピークに減少を続け1/10程度になったため、現在の供給は、アラスカ、カナダ、ロシアからの輸入品が大部分。
料理法
日本海の冬の味覚の王様で、シンプルに茹でたものが最高。淡白で繊細な身肉と濃厚なミソの味わいが対照的。その他、焼きがに、天ぷら、鍋、みそ汁など。脚の殻を剥いて水中で洗った刺身は花が咲いたように開き、眼にも美味しい。また、メスの殻につまった内子(未受精卵)とミソも絶品である。ほんの一口しかないが。