おさかなギャラリー:マルハニチロ食品

詳細情報

トビヌメリ(メス)

トビヌメリ(メス)
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Whitespotted dragonet
学名
Repomucenus beniteguri (Jordan & Snyder)
別称
メゴチ(東京、近縁種を含めた総称)、ネズッポ(神奈川)
分類
スズキ目 ネズッポ科 ネズッポ属
体長
16cm
分布域
日本では、新潟~長崎、瀬戸内海、東京湾~高知県。その他、朝鮮半島東岸
特徴
オスは、第一背鰭の最初の2本のトゲが長く伸びる。また、第二背鰭には2列の黒点が並ぶ。メスは第一背鰭の後半に黒斑をもつが、トゲは伸びない。また、第二背鰭の黒点の並び方はやや不規則。沿岸の浅い砂底にすみ、海底の甲殻類やゴカイなどを小さな口で啄んで餌とする。産卵期は春から初夏だが、秋に産卵するものもある。底曳網、釣りで漁獲されるが、本種を狙った漁は存在せず、混獲品あるいは外道として少量が水揚げされる。江戸前天ぷらの定番で、東京の市場では近縁のネズミゴチとともに「メゴチ」と呼ばれ、区別されずに取引されるが、実はメゴチという標準和名を持つ魚は別におり、姿は似ているが、分類上は全く別のグループのカサゴ目に属している。
料理法
卸し方は、背鰭の後方から包丁を入れて頭を落とした後、尾を残して中骨を取るもので、左右の身が尾鰭だけでつながっている姿から「松葉卸し」と呼ばれる独特のもの。身はよく締まった白身で、揚げると柔らかくなって独特の旨みが発現する。同時に、鮮魚のもつ独特の臭みもときれいに消える。刺身、煮付け、干物にしても旨い。旬は春。