シャコ
- 英名
- Japanese squillid mantis shrimp
- 学名
- Oratosquilla oratoria (De Haan)
- 別称
- ガサエビ(北海道、青森)、シャコエビ(北海道、新潟)、シャイエビ(富山)、ガタエビ(石川)、シャク(岡山)、カマジャク・アラジャク(九州)
- 分類
- 口脚目 シャコ科 シャコ属
- 体長
- 18cm
- 分布域
- 北海道~種子島、朝鮮半島、中国
- 特徴
- カマキリによく似た大きな捕脚を持っており、英名はズバリ「カマキリエビ」である。生時の体色は灰褐色で特に模様はないが、脚や尾扇には虹のような輝きがあって美しい。日本名のシャコは、茹でた殻の赤紫色をシャクナゲの花に見立てたというものと、中国名の「蝦蛄」から来たという二説がある。内湾の砂泥地に穴を掘ってすみ、昼間は穴の中から頭だけを出して回りを窺い、魚やエビなどの獲物が通ると目にも止まらぬ速さで捕脚で襲って餌とし、夜になると穴から出て付近を徘徊し、小さな動物や死んだ魚などを食べる。底曳網、刺し網で漁獲される。東京湾では、横浜の小柴漁港の水揚げが有名だが、近年は減少傾向にある。
- 料理法
- 塩茹でにして、腹部の両端をハサミで切り落として剥いたものを寿司種、刺身にする。独特の香りと甘みが身上。また、爪の肉を剥いて集めたものは珍味。他に、天ぷらや、生のまま刺身にも用いられる。鮮度の低下が早く、死ぬとすぐに酵素の働きで身が溶け始めるので、活きたものを使うこと。旬は産卵期の春から初夏。身の中に棒状に入る内子(未受精卵)は「カツブシ」と呼ばれ、珍重される。