アオギス
- 英名
- Small-scale sillago
- 学名
- Sillago parvisquamis Gill
- 別称
- カワギス(河川を遡る若魚)、ヤギス(若魚、東京)
- 分類
- スズキ目 キス科 キス属
- 体長
- 40cm
- 分布域
- 徳島県、山口県、大分県、鹿児島県
- 特徴
- 体側に模様はなく、その名の通り青い輝きをもつ。シロギスの背鰭や腹鰭が透明なのに対して、本種の腹鰭は黄色く、第二背鰭には5~6列の小さな黒点が並ぶ。また、シロギスよりも口先が長く伸びる。大きな河川が流れ込む、水のきれいな内湾の砂地を好み、かつては南日本の多くの場所にすんでいたが、生息地の埋め立てや水質の悪化により、現在ではごく限られた数か所に確認されるのみとなっており絶滅が心配されている。かつては東京湾にも多産し、敏感で釣りにくいため、遠浅の浅瀬に船で渡って脚立を立て、そこに腰掛けて釣竿を伸ばす「脚立釣り」が春の風物詩となっていたが、昭和40年代にアオギスとともに、この珍しい釣りも消滅してしまった。
- 料理法
- 肉は白身で、シロギス同様、天ぷら、塩焼き、刺身に用いられる。シロギスより味は落ちるとの評価もあるが、より大型になるため価値は高い。旬は産卵期の春から初夏