おさかなギャラリー:マルハニチロ食品

詳細情報

マコンブ

マコンブ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Kombu、Japanese tangle(コンブ類の総称)
学名
Saccharina japonica (Areschoug)
別称
マコンブ・ホンコンブ・ヒロメ(北海道)
分類
コンブ目 コンブ科 コンブ属
体長
長さ3m、幅30cm
分布域
北海道道南部。津軽海峡~岩手県北部
特徴
全体の形は笹の葉に似ており、縁はフリル状に波打つ。水深20m以浅の岩に強固な根で定着し、生育する。栄養は、葉や根の各部分が水中から直接摂取するもので、根から吸収するものではない。成長は春に速く、一日に5cmも伸びるが、夏場は成長が止まる。生殖は、コンブから放出された遊走子が岩に付着してオスとメスの配偶体に成長し、そこから放出された精子と卵子が合体して成長し、コンブ(無性の胞子体)になるという無性・有性の2段階を経るもの。寿命は約2年。漁期は6~8月で、ねじりと呼ばれる漁具を小舟から伸ばしてコンブに巻き付けて採取する。人工種苗を用いた養殖も行われ、その生産量は天然物を上回る。産地によって、長さ、幅、厚み、色、品質などに特徴があって大きく5つの銘柄に分けられ、中でも渡島半島東南部の白口浜の製品が最上品とされる。
料理法
天日あるいは機械で乾燥され、だし昆布として流通する。日本では約10種類の昆布が商品として流通するが、本種はオニコンブ(羅臼昆布)と並ぶ最高級品で、濃厚なダシの出る羅臼昆布が関東で好まれるのに対して、本種のダシはよく透き通り、味は繊細で独特の甘みがあり、とくに関西で好まれる。その他、おぼろ昆布、とろろ昆布、塩コンブなどに加工される。