パーナガイ
- 英名
- New Zealand mussel、 Green-lipped mussel
- 学名
- Perna canaliculus Lamarck
- 別称
- モエギイガイ(和名)、ムールガイ(イガイ類の総称)
- 分類
- イガイ目 イガイ科 ミドリイガイ属
- 体長
- 殻長10cm、最大26cm
- 分布域
- ニュージーランド特産
- 特徴
- 殻はムラサキイガイより細長く、少し湾曲する。殻色は、幼貝は鮮やかな緑色だが、成長に従って殻頂に近い部分は黄褐色になり、外縁部にのみ緑色が残る。個体差はあるが、殻頂から暗褐色の放射線が走る個体が多い。水深100m以浅の潮通しのよい岩礁域に生息する。ニュージーランドではロープを使った垂下養殖が1970年代に始まり、北島と南島の間のマルボロ海峡、北島のコロマンデル半島やニュージーランド最南端のスチュワート島などで生産量は順調に増加し、1980年代には日本にも輸出されるようになった。現在では、その養殖方法は、大規模化とともに高度にシステム化され、生産量も10万トンに達している。なお、東南アジアには本種によく似た「ミドリイガイ」という近縁種が原産し、日本にも侵入し定着している。また、ミドリイガイも盛んに養殖されており、冷凍輸入もされている。
- 料理法
- 身質はやや硬いが、ムラサキイガイ同様濃厚な旨みを持つ。水質がきわめて清浄な海域で養殖されるため、臭みやクセは全くない。料理法も、ワイン蒸し、ブイヤベース、パエリヤ、バターソテーなどムラサキイガイに準ずる。日本へは、主にボイルむき身、ボイル片貝付きの形で輸入される。メスの卵巣はオレンジ色、オスの精巣はクリーム色なので簡単に区別できる。