

ヌマガレイ
- 英名
- Starry flounder
- 学名
- Platichthys stellatus (Pallas)
- 別称
- カワガレイ(東北、北海道各地)・タカノハガレイ(宮城、青森、秋田)、タカバガレイ(山形)、ツキリガレイ(富山)、ガサガサガレイ(北海道東部)
- 分類
- カレイ目 カレイ科 ヌマガレイ属
- 体長
- 50cm、最大90cm
- 分布域
- 茨城県以北、富山県以北の日本。朝鮮半島、オホーツク海、カムチャッカ半島~ベーリング海~アラスカ~カリフォルニア
- 特徴
- 表側の体表には骨質の粒状隆起が多く散る。背鰭、尻鰭、尾鰭には黒い縞が顕著。
カレイ科の魚類は基本的に両眼を右側に持つが、日本産の本種は例外的に、ほとんどの個体が左側に眼を持つ。ただし、分布の東側に行くに従って、右側に眼を持つ個体が増え、アラスカ州では約3割が右側、ワシントン州では約5割が右側に眼を持つ。ただし、さらに南下してカリフォルニア州に至ると、その割合は一転して約4割に減少する。沿岸や内湾の汽水域に好んですみ、川を遡って淡水域に入ることもある。
産卵期は冬から初春にかけて。稚魚はヨコエビやアミなどの小型甲殻類を主食とするが、成長に従って、二枚貝、ゴカイ、小型魚類を食べるようになる。本種を狙った漁業はないが、刺し網、定置網、釣りなどで混獲される。
- 料理法
- 身肉は水っぽくて臭みがあるため、一般に価値の低いものとされ、産地以外では流通しない。それでも産卵期の冬には臭みも抜けて比較的味が良くなる。フライ、ムニエル、塩焼き、煮付けなど。臭みがないものは、活締めにして刺身にするとかなり美味。