アブラガレイ
- 英名
- Kamchatka flounder
- 学名
- Atheresthes evermanni Jordan & Starks
- 別称
- フユガレイ（北海道）、ブタガレイ（秋田）、エンキリ（岩手、福島）
- 分類
- カレイ目 カレイ科 アブラガレイ属
- 体長
- 1m
- 分布域
- 東北以北の日本。オホーツク海～ベーリング海西部
- 特徴
- 口は眼の後方まで大きく裂け、釣り針のような「戻し」の付いた鋭い歯が並ぶ。体の表側は灰褐色、裏側は白色で、どちら側の側線もほぼ直線状。カラスガレイによく似るが、両眼間隔はより狭く、左眼は表側の端に位置し、裏側からは見えない。主に水深200～500mの砂泥底にすみ、ホッケ、ニシンなどの魚類、イカ、タコなどを貪食する。底曳網、刺し網などで漁獲される。アラスカやロシアから冷凍フィレーで輸入される他、道東、三陸から生鮮品の供給もある。
- 料理法
- 柔らかな美しい白身で、フライ、ムニエル、煮付け、焼き物、蒸し物などにする。調理した身は、火が入っているのに生のように半透明なままで、口の中で溶けるような食感。魚の香りや旨みは少ないが、脂が多いため、そこそこ美味しい。また、鮮度が良ければ刺身も美味で、「縁側」は回転寿司でも使われている。なお、食べ過ぎると胸やけを起こすので注意。
