セキアジ
- 英名
- Sekiaji brand jack mackerel
- 学名
- Trachurus japonicus (Temminck & Schlegel)
- 分類
- スズキ目 アジ科 マアジ属
- 体長
- 30~40cm、最大50cm
- 分布域
- 豊予海峡
- 特徴
- 大分県と愛媛県に挟まれ、瀬戸内海と太平洋を分かつ豊後水道の中でも、最も狭まった関崎と佐多岬の間の豊予海峡は、速吸(はやすい)の瀬戸と呼ばれ、周辺の海域では潮の干満に伴う激流と豊富な餌に育まれた絶品の瀬付きアジが漁獲される。中でも、大分県の佐賀関の漁師が一本釣りで漁獲し、活かしたまま持ち帰り、魚体を傷つけないように水から揚げずに目測で重さを量り、さらに漁港の生簀で魚体を回復させた後に活け締めにしたものは「関あじ」として知られ、型の良さ、身の締まり、味の良さに加え、折からの地魚ブームもともなって全国的に高級魚としての知名度が高まったものである。1996年には、天然魚としては全国で初めて商標登録が認められ、魚体にタグシールが付されて出荷されるようになり、全国各地における特産魚のブランド化の先駆けにもなった象徴的存在であるが、近年は乱獲による漁獲減少などの問題も生じている。
- 料理法
- 身はよく締まり、コリコリした食感と上品な旨みを合わせ持つ。刺身、たたき、寿司など生食が定番。もちろん、塩焼き、干物、フライなどでも美味。普通のマアジの旬は夏季だが、関あじの食べ頃は春から秋までと長い。