ハマダツ
- 英名
- Flat needlefish、Barred longtom
- 学名
- Ablennes hians (Valenciennes)
- 別称
- ダス(関西、広島)、ナゴリ(富山)、ヒラシジャー(沖縄)
- 分類
- ダツ目 ダツ科 ハマダツ属
- 体長
- 120cm
- 分布域
- 青森県以南の日本。その他、世界中の温帯・熱帯海域に広く分布
- 特徴
- 体は強く側扁する。体側に8本以上の黒色の横縞を持つのが最大の特徴だが、この縞模様は気分によって、あるいは個体によってはっきり表れないこともある。また、側線が胸鰭の付近で枝分かれしない、尾鰭の付け根に隆起線(キール)を持たない、などの点でも近縁種と区別できる。骨は青緑色をしている。沿岸水域の水面近くに群れを作って生息し、鋭い歯で小魚を襲って餌とする。しばしば水面を高速でジャンプするが、この性質は、近縁のトビウオ類の滑空の起源を探る上で興味深い。なお、水面をジャンプしたダツ類が人間に刺さって死亡に至るケースもあり、特に光るものに向かってくるため、本種をはじめとするダツ類の多い海域で、水面、水中で懐中電灯を使う際は注意が必要である。定置網、刺し網、釣りなどで漁獲される。
- 料理法
- 身肉の味自体は悪くないが、脂が少なくて小骨が多い。日本ではあまり評価されないが、熱帯地域では重要な食用種である。鮮魚として焼き物、フライ、刺身などにされる他、干物、燻製品などに加工される。