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ニュージーランドアカザエビ

ニュージーランドアカザエビ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
New Zealand lobster、New Zealand scampi
学名
Metanephrops challengeri (Balss)
別称
テナガエビ、ラングスティーヌ、スキャンピ
分類
十脚目 ザリガニ下目 アカザエビ科 アカザエビ属
体長
通常13~18cm、最大25cm
分布域
ニュージーランド周辺。
特徴
アカザエビ類のほとんどの種類は、甲殻に特徴的な彫刻(立体的模様)を持っており、それが種類を見分ける重要な手がかりとなるが、本種の甲殻にはその彫刻がなく、すべすべしているのが特徴。体の色は、背中側はピンク色、他の部分は白色で、ハサミ脚の中央部と背中には真紅の横縞があり美しい。水深140~640mの泥底に穴を掘ってすみ、一生涯ほとんど移動を行わない。近くを通る小魚や小さな動物を餌として成長し、成熟には3~5年を要する。学名の‘challengeri’は、近代海洋学の礎を築いたとされる、イギリス海軍の調査船チャレンジャー号が1874年に採集したサンプルを元に新種として記載されたことにちなんで命名されたもの。深海トロールで漁獲され、年間漁獲量は約1千トン。漁獲の一部は、日本へ冷凍輸出されている。
料理法
腹部の身の色は白く、赤い縞もあって見栄えがよく、刺身・寿司にすると、プリッとした食感、シコシコした歯ごたえ、甘くねっとりとした味が絶品。頭や脚は味噌汁のだしによい。また、殻ごと半割にしてグリルにしたり、フライやソテーした身を殻から取ったソースやスープに合わせたりする、さまざまな洋風レシピにも合う。なお、ソースやスープを取る際には、砕いた頭や脚を、ハーブやスパイスと一緒に油で炒めてから用いるが、これは油溶性・水溶性両方の旨み、香り、色素を残さず抽出するためである。