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詳細情報

ベニズワイガニ

ベニズワイガニ
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Red snow Crab、Red queen crab
学名
Chionoecetes japonicus Rathbun
別称
ベニズワイ(一般)、アカガニ・アカガン(富山、石川)、ベニガニ(石川、兵庫)
分類
十脚目 短尾下目 クモガニ科 ズワイガニ属
体長
オス:甲幅17cm、メス:甲幅8cm
分布域
太平洋側では、銚子沖から仙台沖。日本海側では、山陰から富山県沖、隠岐諸島周辺。その他、朝鮮半島とロシアの日本海沿岸。
特徴
名前の通り、加熱前の生鮮の状態で全身が鮮やかな朱紅色。基本的にズワイガニより深場の水深400~2300mにすむが、水深400~600mあたりでは両者が交じり合い、雑種が生じることがある。肉食性で、口に入る動物質のものは何でも食べ、共食いもする。メスの抱卵期間は約2年間とズワイガニより長い。人間と関わった歴史は浅く、新種としての記載は1932年、1941年に富山県で刺し網による漁獲が始まり、「ベニズワイ」の和名(その後、「ベニスワイガニ」に変更)がついたのはさらに遅れて1949年である。1962年に「かに篭」による効率的な漁業が始まってから漁獲量が飛躍的に伸びたが、乱獲により1980年頃より漁獲量は減少の一途を辿るとともに、漁場の深海化(水深1000~2000m)が進んでいる。
料理法
ズワイガニと較べて肉質が水っぽく、鮮度の低下も早いため、価格は1/5から1/10とお手頃だが、その割に味は良く、ミソも旨い。漁獲の減少に伴い、大型の良品は茹でられた後、丸のまま流通するものが増加している。また、それ以外は機械で肉が抜かれ棒肉、フレークとして、かに寿司、かにコロッケなど加工原料に向けられている。旬は秋から冬。