ジャノメガザミ
- 英名
- Blood-spotted crab, Red-spotted swimming crab、Three spot crab
- 学名
- Portunus sanguinolentus （Herbst）
- 別称
- モンガニ（三重、大分他）、ワタリガニ（他種を含めた混称）
- 分類
- 十脚目 短尾下目 ワタリガニ科 ガザミ属
- 体長
- 甲幅１５cm
- 分布域
- 関東以南の日本各地。その他、ハワイから東南アジア、オーストラリアを経て東アフリカに至る西太平洋、インド洋に広く分布。
- 特徴
- 薄緑の甲羅に、白い縁取りの暗紅色の３つの円紋が顕著で、他種との区別は容易。和名はこれを「蛇の目」に例えたもの。一方、学名は「血痕」に見立てたもの。最後の脚先がオールのようになっており、これを使って泳ぐ。内湾の砂泥底にすみ、小魚、貝類、ゴカイ、海藻などを食べる雑食性。オスは水深１０～３０ｍに多く、メスは水深４０～８０ｍに多いという調査結果がある。
日本には多くないが、熱帯水域には多産する場所も多く、重要な産業種となっている。主に、甲羅をはずされ半割りにされた、いわゆる「切りガニ」の状態の冷凍品で輸入される。
- 料理法
- 味も利用方法もガザミに準じ、美味だが、味はガザミに若干劣るとされる。メスは、やはり殻の中に朱色の未熟卵を持った「内子持ち」が珍重される。冷凍で輸入された「切りガニ」は、から揚げ、鍋もの用。
