アサヒガニ
- 英名
- Spanner crab、Red frog crab、Kona crab
- 学名
- Ranina ranina (Linnaeus)
- 別称
- カブトガニ（鹿児島）、ヨロイガニ（長崎）
- 分類
- 十脚目 短尾下目 アサヒガニ科 アサヒガニ属
- 体長
- 甲幅1５cm
- 分布域
- 相模湾以南の南日本。その他、ハワイからアジア、オーストラリアを経てアフリカ東岸にいたる太平洋・インド洋に広く分布。
- 特徴
- 他のカニ類と違って、腹部（いわゆるフンドシ）が折りたたまれていない。これは、カニ類の幼生時代のなごりを留めたものであり、原始的な特徴を残した種類である。足先は平べったいスコップのような形で、これを使って砂に潜ったり、泳ぎ回ったりする。また、横には歩けず、おもに後ずさりで動く。水深３０～８０ｍの砂地にすみ、普段は体を起こして砂に潜って眼だけ出し、通りかかった魚などを捕える。また、砂中の貝類・ゴカイなどの小動物も食べる。日本国内にはまとまって獲れる地域はなく、ほとんどが産地で消費されている。赤色が鮮やかで形が面白いので、地域の特産品として料理屋、旅館などでよく使われる。また、オーストラリアからは主に‘活’で、東南アジアからは主に冷凍で輸入されている。
- 料理法
- 主に胸肉を賞味する。身質はしっかりとした繊維状で、上品な甘みがあり美味。ミソも旨い。
