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詳細情報

ニジマス

ニジマス
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Rainbow trout, Steelhead(降海型)
学名
Oncorhynchus mykiss (Walbaum)
別称
テットウ、テツ(降海型)
分類
サケ目 サケ科 サケ属
体長
50~80cm
分布域
北米西岸のカリフォルニア、アラスカからロシアのカムチャッカ半島の河川に原産。
特徴
体には黒い斑点が散り、眼の後方から尾鰭の付け根にかけて赤い帯が走る。サケ属の他種と較べて頭部は小さく、尾鰭の切れ込みは浅い。自然下ではほとんどの個体が一生を河川で過ごすが、銀毛化して降海し太平洋を回遊する個体もある。サケ属のなかでは唯一、2度以上産卵する個体がいる。また、サケ属としては最も高い水温に耐える性質から、世界各地に移殖されると同時に、品種改良により、身質のよい、成長の早い、飼育しやすい品種が開発され、やはり世界各地で盛んに養殖されるようになった。日本では明治10年に輸入受精卵による稚魚放流が始まり、特に戦後一時期は孵化放流が盛んに行われた。現在も規模は縮小したものの放流は続いている。日本では自然下での繁殖は一般的ではないが、北海道には普通に自然繁殖している地域があり、在来魚種に深刻な影響を与えている。一般に、ニジマスと呼ばれるのは、養殖物も含めて淡水に育つもので、海面養殖したニジマスは、トラウト、サーモントラウトの商品名で呼ばれる。
料理法
食用とされるものはほとんどが養殖物であり、その身質(味・色・脂乗り・食感など)は成育条件によるが、一般的には美しい紅色で、脂もよくのり、臭みも無いため、刺身、寿司種、塩焼き、フライ、スモーク、缶詰など、さまざまに利用される。