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ブラウントラウト

ブラウントラウト
Illustrated by 鈴木勝久
英名
Brown trout、Trout、Salmon trout、Sea trout(降海型)、Sewin(ウェールズ)、Finnock(スコットランド)
学名
Salmo trutta Linnaeus
別称
チャマス、ブラウンマス
分類
サケ目 サケ科 タイセイヨウサケ属
体長
70~100cm、最大140cm
分布域
ヨーロッパ原産だが、北アメリカを経由して、日本へ移入された。日本では、本州と北海道の湖や河川に分布。
特徴
体には黒色と朱色の斑点が入り交じって散り美しい。斑点の数、大きさ、配列には、地域や個体により変異が大きいが、一般に、黒い斑点の方が数が多く、また背側に多い傾向がある。水温の低い酸素の豊富な淡水という条件さえ満たせば、小川から大河、湖沼まで多様な環境に適応する。その生活史から、湖沼にすむタイプ、河川にすむタイプ、海に降りるタイプの3つの型に分けられる。降海型は、孵化後1~5年を淡水で過ごし、降海後は1~5年を主に沿岸域で過ごし、産卵のために生まれた川に戻る。親魚は最初の産卵後も死亡せず、繰り返し産卵するものがある。寿命はふつう5~8年だが、38年の記録もある。日本へは、明治時代から昭和初期のある時期、アメリカ産のカワマスの受精卵に混じって移入したとされる。 その後長い間、中禅寺湖など本州の限られた水域にのみ分布していたが、北海道では1980年に初めて分布が確認されて以降急速に生息範囲を拡大し、在来種を駆逐するなどの影響を与えている。また、北海道では、降海した個体が相当数確認されている。 なお、英語の‘Trout’、‘Salmon trout’は、本来本種を指す言葉である。
料理法
グリル、フライ、ムニエル、スモークなどで美味。