チカメキントキ
- 英名
- Longfinned bullseye
- 学名
- Cookeolus japonicus (Cuvier)
- 別称
- カゲキヨ(神奈川他)、カネヒラ(紀州、高知)、アカベエ(白浜)、アカメ(奄美大島)、[改行]イーキブヤー(沖縄)[改行]
- 分類
- スズキ目 キントキダイ科 チカメキントキ属
- 体長
- 通常30cm、最大60cm
- 分布域
- 南日本。世界中の熱帯・亜熱帯海域
- 特徴
- 真紅の体に大きな眼。一見キンメダイに似るが、分類上は縁遠い他人のそら似。日本にはキントキダイ科の仲間が8種ほどいるが、本種はひときわ大きな腹鰭をもつ。水深100m以深ににとしては体高が小さく、スマートな体形。体色は淡紅色で、鰓蓋の上部は赤く縁取られる。新鮮なものでは、体側に黄色い縦縞が走り、その間に青い斑点が並び美麗。水深30~50mの大陸棚上にすむ。1960年~70年代にかけて、日本のトロール船が漁獲したものが大量に搬入され、マダイの代替品として結婚式向けの焼き物などに盛んに用いられたが、その後の日本船のアフリカ沿岸からの撤退、結婚式における需要減などの理由により、搬入量は大幅に減少した。
- 料理法
- 固く締まった白身なので、刺身は薄作りがよい。脂はあまりないが上品な旨味がある。ウロコが取りづらいので、ウロコごと皮を引いて、皮は揚げてしまう手がある。その他、煮つけ、吸物など。