カラフトマス
- 英名
- Pink salmon、 Humpback salmon
- 学名
- Oncorhynchus gorbuscha (Walbaum)
- 別称
- ラクダマス、アオマス、ホンマス(北海道)
- 分類
- サケ目 サケ科 サケ属
- 体長
- 50cm
- 分布域
- 日本では主にオホーツク海と根室海峡付近の河川で産卵。その他、カリフォルニアからアラスカ、朝鮮半島、北極海にかけて広く分布。
- 特徴
- 背側は緑がかった色調で、腹側は銀白色。背中と尾鰭には黒点が目立つ。鱗は他のサケ類と較べて細かく、切り身になっても見分けやすい。
産卵期のオスは、背中が大きく盛り上がる。産卵は9月~10月、河川の中・下流域で行われ、産卵後親魚は寿命を終える。年末から年初にかけて孵化した稚魚は、川底の砂礫の間で卵黄を吸収しながら成長し、4~5月に3cm位になると浮上してすぐに海へ降り、約1年半を海で過ごして母川に戻る。このように、全ての個体が2年のライフサイクルで交代するため、同一河川でも、奇数年と偶数年で異なる遺伝子を持つ個体群が存在し、また、1年ごとに漁獲量の豊凶が繰り返されるという現象が多くの地域で生じている。
- 料理法
- 身は柔らかく、色も薄く、鮮度も落ちやすい。従って、サケ類では最も値段が安く、主に缶詰、弁当用の切り身などに利用されるが、本来の味が悪いわけではなく、鮮度のよいものを塩蔵品やフライにすると、たいへん美味。また、その筋子も格下とされるが、今はなき母船のマスコは柔らかな食感で、サケマス卵の中で最高級品であった。